Obsidianの使い方|目的別の完全ガイド【2026年10月版】

Obsidianを入れてみたけど、白い画面を前に何を書けばいいか分からない。授業ノートをどう置くか、スマホとどう同期するかでも手が止まりやすい。
結論 最初の1週間は標準機能だけで足りる。デイリーノートに毎日書き、あとで引きたい言葉を
[[ ]]で囲む。プラグインや同期は、困りごとが出てから1つずつ足せばいい。
目次 / INDEX
Obsidianは手元のファイルをリンクでつなぐノートアプリ
Obsidianは、自分のPCに置いたMarkdownファイルを読み書きするノートアプリだ。特徴は3つに絞れる。
- ノートはただのファイル:保存先は自分の端末で、1枚1枚が
.mdのテキストファイルになる。アプリをやめてもノートは手元に残る - リンクでつながる:本文に
[[ノート名]]と書くと別のノートへのリンクになり、リンクされた側にもバックリンクとして表示される - 本体は無料:個人利用も商用利用も無料で、機能制限も期限もない。有料なのは任意の同期(Sync)と公開(Publish)だけだ
ノートを入れておく入れ物は「保管庫(Vault)」と呼ばれ、その実体もただのフォルダだ。特別なデータベースに閉じ込められていないので、ほかのアプリやAIからも同じファイルを開ける。この性質が、あとで出てくる同期やAI連携の話の土台になる。
始め方は3ステップ
インストールから最初の1枚までは10分あれば終わる。
1. インストールして日本語にする
公式サイト(obsidian.md)の「Download」からインストーラを落として起動する。最初の画面の上部に言語のドロップダウンがあるので、「日本語」を選んでおく。
2. 保管庫(Vault)を作る
「新しい保管庫を作成」の行にある「作成」を押し、保管庫名と保存場所を決める。名前はあとでスクリプトやAIから触ることを考えると、second-brain のような半角英数が無難だ。
いちばん大事なのは保存場所の選択になる。iPhoneでも使うなら、先にスマホへ公式アプリを入れ、アプリがiCloud Driveに作る「Obsidian」フォルダの中に保管庫を置くと、そのままスマホからも開ける。
ただしWindowsでiCloud Driveを使うのは、Obsidian公式がファイルの重複や破損の可能性を明記している組み合わせだ。WindowsとiPhoneの人は、同期の節を読んでから場所を決めたほうがいい。
すでにMarkdownのメモを溜めたフォルダがあるなら、「保管庫としてフォルダを開く」でそのまま保管庫にできる。
3. デイリーノートに最初の1枚を書く
最初の1枚は、その日の日付がファイル名になるデイリーノートがいい。本体に最初から入っている機能(コアプラグイン)なので、追加のインストールは要らない。
- 左下の歯車から設定を開き、「コアプラグイン」で「デイリーノート」をオンにする
- デイリーノートの設定で、日付フォーマットを
YYYY-MM-DD、保存先をデイリーのような専用フォルダにする - 左端のアイコン列に増えたカレンダーのアイコンを押すと、今日のノートが開く
白紙だと「何を書くか」を毎日考えることになり、3日で止まりやすい。欄を3つだけ先に決めておくと埋めるだけになる。大学生なら「授業・実験メモ」「課題・締切」「明日の最初の一手」の3つで1日3分だ。
欄はテンプレート用のノートに書いておき、デイリーノートの設定の「テンプレートファイルの場所(Template file location)」でそのノートを選ぶ。次に作る日から、欄の入ったノートが開く。
欄の決め方と続けるコツはObsidianのデイリーノートの使い方に書いた。
最初に覚える書き方とショートカット
Markdownの記法は多いが、最初に使うのは4つだけだ。
| 書きたいもの | 書き方 |
|---|---|
| 見出し | 行頭に # (階層は ## ### ) |
| 箇条書き | 行頭に - |
| チェックボックス | 行頭に - [ ] |
| 別ノートへのリンク | [[ノート名]] |
ライブプレビュー(編集しながら整形結果が見えるモード)なら、記号を打った瞬間に見た目が変わる。書いた部分を清書の見た目で読み返したいときは、Cmd/Ctrl + E で閲覧モードに切り替える。
ショートカットは一覧を丸暗記しなくていい。まず3つだけ覚えると、探す・開く・作るがキーボードで完結する。
| やること | Mac | Windows |
|---|---|---|
| コマンドパレット(機能の検索窓) | Cmd + P | Ctrl + P |
| クイックスイッチャー(ノート名の検索窓) | Cmd + O | Ctrl + O |
| 新規ノート | Cmd + N | Ctrl + N |
コマンドパレットの候補には割り当て済みのキーも表示されるので、使いながら次のキーを覚えていける。慣れてから足す5つと、キーの割り当てを変える手順はObsidianのショートカットにまとめた。
ノートを整理する(フォルダ・タグ・テンプレート)
ノートが増えてくると、次に気になるのが整理の仕方だ。道具は3つあって、役割を分けると迷わない。
- フォルダ:ノートを置く場所。1枚は1か所にしか置けない
- タグ:
#要復習のようなラベル。1枚に何個でも付けられる - テンプレート:毎回同じ見出しで始まるノートの型。書き始めをそろえる
フォルダは3〜4個で止める
フォルダは増やすほど、保存のたびに手が止まる。「どこに入れるか」を毎回選ばされるせいだ。大枠は 00_Inbox(とりあえず放り込む)、10_Notes(育てる知識)、20_Univ(授業・課題)、90_Archive(終わった学期)くらいで足りる。
設定の「ファイルとリンク」で新規ノートの作成場所を 00_Inbox にしておくと、置き場所を考える場面そのものが消える。構成の理由と学期末の片付け方はObsidianのフォルダ構成に書いた。
タグは「状態」にだけ使う
タグで「何の話か」を分類し始めると、#数学 #線形代数 #固有値……と際限なく増える。タグは #未読 #要復習 #提出済み のような状態と、#線形代数 のような科目タグ1つに絞ると、10個前後で頭打ちになる。
検索窓に tag:#要復習 と打てば、フォルダをまたいだ「試験前にやることリスト」がすぐ出る。増えすぎたタグの畳み方はObsidianのタグ運用へ。
同じ見出しを3回打ったらテンプレートにする
コアプラグインの「テンプレート」を有効にして、テンプレート用のフォルダを指定するだけで使える。{{date}} と書いた部分は、挿入時にその日の日付に置き換わる。
効くのは手間の削減より、書き始めのハードルが下がることのほうだ。コミュニティプラグインのTemplaterが要る場面との境目はObsidianのテンプレート活用で整理した。入れたあとの設定と書き方はObsidian Templaterの使い方にある。
授業ノート・PDF・論文をまとめる
学生の使い道で一番多いのがここだと思う。ポイントは、書いた瞬間より試験前やレポートのときに見返せる形にしておくことだ。
授業ノートはファイル名と見出しを揃える
ルールは3つで足りる。ファイル名を YYYY-MM-DD_科目名_トピック にし、1回の講義を1ファイルにして「今日の要点」「疑問・宿題」を毎回同じ見出しで置く。そして他の授業でも出てきそうな概念だけを [[固有値]] のように囲む。
ファイル一覧を名前順にすれば時系列に並び、検索窓に科目名を打てば科目で絞れる。リンクは1講義あたり2〜5個で十分だ。
提出物がPDFでよい課題なら、コマンドパレットで「PDF」と打ち、「PDFとして書き出し」を選ぶだけで済む。命名から試験前のAI活用まで、全体の流れは大学生のObsidian授業ノート術にある。
講義スライドのPDFはページを指してリンクする
PDFは保管庫のフォルダに入れるだけで、内蔵ビューアで開ける。ノートに [[講義03.pdf#page=12]] と書けば、クリックで12ページ目が開くリンクになる。先頭に ! を付けると本文に表示でき、その書き方はObsidianの埋め込みの書き方にまとめた。
内蔵ビューアで文章を選択して右クリックすると、選択範囲へのリンクもコピーできる。ハイライトをPDF側に保存したくなったら、そこからがPDF++のようなプラグインの出番だ。境目の整理はObsidianでPDF読み込みにまとめた。
論文はZoteroに預けて、考えたことだけObsidianへ
論文PDFと書誌情報は無料の文献管理ソフトZoteroに集め、Obsidianには読んで考えたことだけを書く。Zotero側にBetter BibTeX、Obsidian側にZotero Integrationを入れると、コマンド1つで論文ごとの文献ノートが作れる。Web上の記事は、公式のObsidian Web Clipperでノートにして取り込める。
文献ノートは作って終わりにせず、閉じる前に自分のノートへリンクを1本張る。手順はObsidianとZoteroで論文管理へ。
数式と図を書く(LaTeX・Excalidraw・Canvas)
理系のノートで避けられないのが数式と図だ。どちらもObsidianの中で完結できる。
数式は設定なしで書ける
Obsidianは標準でMathJaxに対応していて、文中の数式は $...$、独立した行は $$...$$ で囲むだけで整形される。最初につまずくのは波括弧で、x^10 と書くと最初の1文字しか上付きにならない。2文字以上は x^{10} のように囲む。
入力の遅さは、コミュニティプラグインのLaTeX Suiteで埋められる。初期設定では mk でインライン数式、dm で独立行の数式が出て、数式内の 1/2 は分数に展開される。記法の早見表とスマホでの工夫はObsidianでLaTeX数式を書くへ。
図は「描く」ならExcalidraw、「並べて考える」ならCanvas
2つは似て見えるが、用途がはっきり違う。
| Excalidraw | Canvas | |
|---|---|---|
| 導入 | コミュニティプラグイン | 標準機能(コアプラグイン) |
| 置くもの | その場で描く図形・矢印・文字 | 既存のノート・カード・画像・PDF |
| 向く作業 | 装置図・回路図・概念図 | レポート構成・試験範囲の俯瞰 |
| ノートとの関係 | ![[図.excalidraw]] で埋め込む | 育ったカードを「ファイルに変換」 |
Excalidrawで描いた図は編集できるファイルのまま埋め込めるので、元の図を直せば埋め込み先も全部変わる。スクショを貼り直す手間がなくなる。導入と埋め込みの記法はObsidian Excalidraw入門に書いた。
Canvasは、きれいにまとめる前の、考えるための場所だ。カードを出して、寄せて、線でつなぐ。使いどころはObsidian Canvasの使い方にまとめている。
タスク管理と自動の一覧(Tasks・Dataview)
Obsidianでもタスク管理はできる。ただし先に向き不向きを知っておくと、仕組み作りで時間が溶けずに済む。
決まった時刻に通知してほしい、他の人と共有したい、という使い方なら専用アプリのほうが確実だ。Obsidianは標準では端末に通知を出さない。逆に、タスクの隣に調べたことや判断の経緯を書いておきたいなら相性がいい。
始めるのは標準のチェックボックス - [ ] からで、書く場所は作業しているノートの中でいい。検索窓に task-todo:"" と入れると、未完了のタスク行だけが集まる。
散らばったタスクを期限順に並べたくなったら、そこでTasksプラグインを足す。判断の目安はObsidianでタスク管理は向く?へ。
ノートが増えて「手で作った目次が古くなる」問題が出たら、Dataviewの出番だ。ノートにコードブロックで次のように書くと、#読書 タグの付いたノートの一覧がその場に自動で出る。
```dataview
LIST
FROM #読書
```
覚えるのはFROM(どこから)・WHERE(どう絞るか)・SORT(どう並べるか)の3つだけでいい。コピペで動く例はObsidian Dataviewの使い方にまとめた。プラグインなしで表の一覧を作るなら、本体の機能を使うObsidian Basesの使い方も候補になる。
同期・スマホ・バックアップ
2台目の端末で開こうとした瞬間に、ほぼ全員がぶつかるのが同期だ。アプリは無料でも、公式の同期サービスは有料になる。
同期の方法はOSの組み合わせで決まる
公式の同期ガイドを踏まえて、手元の構成ごとに選び方を整理するとこうなる。コミュニティプラグインやGitも含めた、このサイトなりのまとめだ。
| 手元の構成 | 素直な選択肢 |
|---|---|
| Mac + iPhone / iPad | iCloud Drive |
| Windows + Android | Google Drive(Android側は別アプリやプラグインを挟むことがある) |
| Windows + iPhone | Remotely Saveプラグインか公式Sync |
| Android と iPhone が混在 | Remotely Saveプラグイン |
| パソコン中心で履歴も残したい | Git |
公式のObsidian Syncは、2026年8月時点でStandardが月5ドル(年払いなら月4ドル)だ。無料の方法にかかるのはお金より、設定とトラブルの切り分けに使う自分の時間だと考えると選びやすい。
どの方法でも、初めてつなぐ前に保管庫全体を別の場所へコピーしておくこと。事故がいちばん起きるのは運用中ではなく初回の接続だ。4つの方法の無料の範囲はObsidianを無料で同期するに、Gitでの手順と衝突の直し方はObsidianをGitで同期するにまとめた。
スマホは「書く」と「見返す」に絞る
パソコンで作り込んだ環境をそのままスマホへ持ち込むと、起動が遅く、画面も狭くて使いにくい。スマホではデイリーノートへの追記と検索に絞り、整理はパソコンでやると続く。
設定の「ファイルとリンク」にある「設定フォルダの上書き」で、端末ごとに設定を分けられる(Config folders)。これでスマホだけプラグインを減らせる。詳しくはObsidianをスマホで使うへ。
同期はバックアップにならない
同期は全端末を同じ状態に保つ仕組みなので、1台で消したノートは他の端末からも消える。守るには、過去の状態が残る仕組みを別に用意する。
- ファイルリカバリー:本体に入っている機能で、ノートの過去の版を端末内に自動で残す
- Git:変更の履歴を残す。非公開のリポジトリへpushすれば端末の故障にも備えられる
- 週1回のコピー:保管庫を丸ごとZipにして、日付を付けて外付けのSSDなどへ置く
3層の手順はObsidianのバックアップに書いた。
AIと連携する
ノートの実体がMarkdownファイルなので、ObsidianはAIと組み合わせやすい。方法は大きく2つある。
| プラグイン型 | 外部ツール型 | |
|---|---|---|
| 動く場所 | Obsidianの中(サイドバーなど) | Obsidianの外から保管庫のフォルダを読み書き |
| 向く作業 | 書きながらの要約・言い換え・関連ノート探し | 大量のノートの整理、定期的な自動処理 |
| 例 | Copilot、Smart Composer | Claude Code |
選び方と共通の注意点はObsidianとAIを連携するにまとめた。
プラグイン型で最初に入れやすいのがCopilotだ。2026年8月時点では、Google AI Studioで発行できるGeminiの無料枠のAPIキー(AIを呼び出すための合鍵)を使えば、課金なしで動かせる。
ただし無料枠では、送った内容がGoogleのサービス改善に使われる場合がある。ノートの本文を外に送ることになるので、見られて困るメモは対象から外しておく。
設定画面で触るのは、APIキーとチャット用モデル(Default Chat Model)の2か所だけでいい。手順はObsidian Copilotの設定へ。
Copilotがノートを「読ませる」道具なら、Smart Composerは「書き換えさせる」道具になる。@ でノートを指定し、AIの提案を変更前後の比較(差分)で確かめてから反映できる。使い分けはSmart Composerの使い方に書いた。
外部ツール型では、Claude Codeを保管庫のフォルダで起動すれば、プラグインなしでノートの整理や要約を任せられる。運用して詰まった場所はObsidian×Claude Codeにある。
⚠️ プラグイン型では、APIキーが保管庫の中の .obsidian フォルダに保存されることが多い。保管庫を同期やGitに載せているなら、キーが一緒に外へ出ていないかを先に確かめておく。外部ツール型はキーを保管庫の外で管理するので、この心配は小さい。
プラグインとテーマで育てる
素のままでも十分使えるが、困りごとが出てきたらコミュニティプラグインで機能を足せる。入れ方は、設定の「コミュニティプラグイン」で制限モードをオフにし、「閲覧」から名前で検索してインストールし、有効化するだけだ。
迷ったらまず5つでいい。
- デイリーノート(コア):日付のノートを1コマンドで開く。Calendarプラグインは2021年から更新がない
- Templater:ノートの型を条件付きで自動化する
- Dataview:タグやプロパティから一覧を自動で作る
- Tasks:散らばったToDoを期限つきで1か所に集める
- Advanced Tables:Tabキーで表のセルを移動でき、列も自動で揃う
プラグインは自分のノートにアクセスできるので、ダウンロード数が多く、最近も更新されている定番を選ぶ。一度に1つ入れて、慣れてから次が鉄則だ。用途別の選び方はObsidianのおすすめプラグインへ。
見た目は設定の「外観」からテーマを変えられる。ただ「読みにくい」の原因がフォントサイズや1行の長さなら、テーマを何度変えても直らない。
先に「外観」のフォントサイズと、「エディタ」の行の幅の制限を触ってみてほしい。テーマの選ぶ基準と、表示が崩れたときの切り分けはObsidianのおすすめテーマに書いた。
第二の脳を作る
Obsidianの話を調べていると、よく「第二の脳」という言葉に出会う。読んだこと・考えたこと・決めたことを外に貯めて、必要なときに引き出せるようにした仕組みのことだ。
ここで先にアプリの設定を固めるより、効くのは運用の決めごとのほうだ。中心に何を入れないか、半年後の自分が検索する言葉でタイトルを付けているか、見返す時間を週15分でも予定に入れたか。ツールを問わない設計の話は「第二の脳」の作り方にまとめた。
それをObsidianで組む手順は、全4回の連載にしている。
- 知識を貯める「brain」と、日記やログを溜める「生ログ島」を分ける(①保管庫とフォルダ設計)
- 1ノート1概念に割り、柱のハブへ1本と関連ノートへ2本以上のリンクを張る(②原子ノートと網目リンク)
- 保管庫の直下に指示書
CLAUDE.mdを置き、取り込み・検索・点検をAIに回させる(③運用をAIに任せる) - 日々の記録から使える知識だけを拾い、毎日・毎週・毎月のリズムで中心へ移す(④生ログを知識へ蒸留)
筆者の保管庫もこの二層で回している。生ログ島を知識のノートとつながずに浮かせておくと、グラフビューで見たときに崩れた場所がすぐ分かる。
ノートをWebに公開する
書きためたノートを公開する方法は主に3つある。
| Obsidian Publish | Quartz | WordPress | |
|---|---|---|---|
| 費用 | 年間契約で月8ドル | ツールは無料 | サーバー代が月500〜1,000円程度 |
| 手間 | 設定画面から公開するだけ | Node.jsとGitの基本操作が要る | 記事を書き出して貼り付ける |
| 向く人 | 手間をかけずノート集を見せたい | 無料で公開したい | ブログとして育てたい |
どの方法でも、公開前に人名やAPIキーが混ざっていないかは必ず洗う。選び方と落とし穴はObsidianをブログ公開する3つの方法へ。
Notionとどっちを使うか
比較で必ず名前が挙がるのがNotionだ。2つは設計の考え方がまるで違うので、機能を1つずつ比べるより、データをどこに置くかで決めたほうが早い。
| Notion | Obsidian | |
|---|---|---|
| データの置き場所 | Notionのサーバー(クラウド) | 自分の端末のMarkdownファイル |
| オフライン | 基本はオンライン前提 | ネットなしで動く |
| 共同編集 | 得意 | 基本は個人向け |
| 学生の料金 | 学校のメールで登録するとPlusが無料 | 本体がもともと無料 |
チームで共有するならNotion、自分の知識を長く育てるならObsidian、というのが大まかな分かれ目だ。役割を分けて併用する人も多い。
詳しい比較はNotionとObsidianどっちを選ぶ?にまとめた。
始めたての人が止まる3つの場所
始めたばかりの人が止まりやすいのは、次の3つの場所だ。
⚠️ フォルダを先に作り込む。 使い始める前に完璧な構成を作ろうとすると、設計だけで疲れる。ノートが溜まってから見えてくる分類のほうが正しい。
設定の「ファイルとリンク」で「Automatically update internal links(内部リンクの自動更新)」がオンなら、Obsidianの中でノートを動かしてもリンクは切れない。オンになっているかを一度確かめておけば、雑に始めてあとで直せる。
⚠️ プラグインを一気に入れる。 起動が遅くなり、どれが原因で表示がおかしいのか分からなくなる。困ったことが1つ出たら、それを解決する1つだけを足す。
⚠️ コピーを取らずに同期をつなぐ。 2台に別々の内容がある状態でつなぐと、片方が消えることがある。つなぐ前に保管庫を丸ごとコピーし、そのコピーが開けることまで確かめておく。
同期されない・プラグインが動かない・起動しないといった困りごとは、症状ごとの確かめ方をObsidianのトラブル解決まとめに並べた。
最初の1週間でやること
やることを全部並べると多く見えるが、最初の1週間はこれだけでいい。
- インストールして日本語にし、保管庫を1つ作る
- デイリーノートをオンにして、欄を3つ決めたテンプレートを「テンプレートファイルの場所」で指定する
- 毎日1回開いて、授業や課題のことを1行ずつ放り込む
- あとで引きたい言葉を見つけたら
[[ ]]で囲む - Cmd/Ctrl + P・O・N の3つを使って、マウスに手を伸ばす回数を減らす
1週間続いたら、困っていることを1つ選んで、該当する節の個別記事を開けばいい。授業ノートを整えたいなら大学生のObsidian授業ノート術、スマホでも見たいならObsidianを無料で同期するが次の一歩になる。
よくある質問
Obsidianは無料で使えますか?
本体は個人利用も商用利用も無料で、機能制限や期限もありません。お金がかかるのは任意の公式サービスだけで、端末間の同期をするObsidian Syncは2026年8月時点の公式表示でStandardが月5ドル(年払いなら月4ドル)、ノートをWebに公開するObsidian Publishは年間契約で月8ドルです。学生・教職員はSyncとPublishが40%OFFの対象になっています(申請制)。同期はiCloud DriveやRemotely Saveプラグインを使えば無料でもできます。
NotionとObsidianはどっちを使えばいいですか?
チームで共有したい、タスクやデータベースを1つにまとめたいならNotion、自分の知識を長く育てたい、オフラインで使いたい、データを手元に持ちたいならObsidianが向きます。Notionはデータがクラウド側にあり、Obsidianはノートが自分の端末のMarkdownファイルとして残ります。どちらも無料で試せるので、1〜2週間ずつ実際のノートで触って決めるのが確実です。役割を分けて併用する人も多いです。
スマホでも使えますか?パソコンと同じノートを見られますか?
iOS・Android向けのアプリがあり、アプリ自体は無料です。パソコンと同じノートを見るには同期の仕組みが別に必要で、選べる方法は端末のOSの組み合わせで変わります。MacとiPhoneならiCloud Drive、WindowsとiPhoneやAndroidとiPhoneが混ざるならRemotely Saveプラグインか公式Syncが候補です。どの方法でも、初めて同期をつなぐ前に保管庫全体を別の場所へコピーしておいてください。
Markdownを覚えないと使えませんか?
最初に使うのは、行頭の # で見出し、- で箇条書き、- [ ] でチェックボックス、[[ ]] でノート同士のリンク、の4つくらいです。編集しながら整形結果が見えるライブプレビューがあるので、記号を打てばその場で見た目が変わり、使いながら覚えられます。表や数式のような記法は、必要になった時点で調べれば十分です。