Obsidian Web Clipperの使い方【2026年10月版】保存先と設定

読んだWeb記事を、あとで探せる形で手元に残したい。Obsidian公式のWeb Clipperを入れると、ブラウザのボタン1つでページがMarkdownのノートになる。
結論 無料の拡張機能を入れて「Obsidianに追加」を押すだけで保存できる。既定の保存先は
Clippingsフォルダ。保存されないときは、設定の保管庫名がObsidianと完全に一致しているかを最初に見る。
目次 / INDEX
Web Clipperでできること
Web Clipperは、Obsidianの開発元が出している無料のブラウザ拡張機能だ。公式ヘルプによると、データは自分の保管庫に保存され、利用状況も集められない。コードは公開されていて、誰でも中身を確かめられる。
できることは4つある。
- クリップ:ページの本文を抜き出し、プロパティ付きのノートにする
- ハイライト:ページに蛍光ペンを引き、その部分だけを保存する
- リーダー:広告などを消した読みやすい表示で読む
- インタープリター:AIに要約や翻訳をさせて、結果をノートに入れる
ブラウザに入れる
公式ヘルプの入手先の一覧は次のとおりだ。スマホで使えるのはSafari(iPhone・iPad)とFirefox Mobileになる。
| 入手先 | 使えるブラウザ |
|---|---|
| Chrome Web Store | Chrome、Brave、Arc などChromium(Chromeの土台)系 |
| Firefox Add-Ons | Firefox、Firefox Mobile |
| Safari Extensions(App Store) | Mac、iPhone、iPad のSafari |
| Edge Add-Ons | Microsoft Edge |
Androidなら、Firefoxに入れる形になる。公式の一覧でAndroidに当てはまるのはFirefox Mobileだけだ。
最初のクリップと保存先
開き方とショートカット
拡張機能は、ツールバーのObsidianのアイコン、キーボードのショートカット、ページの右クリックの3つから開ける。開いた画面の下の「Obsidianに追加」を押すと保存される。
| やること | Mac | Windows・Linux |
|---|---|---|
| クリッパーを開く | Cmd+Shift+O | Ctrl+Shift+O |
| 押してすぐ保存(クイッククリップ) | Opt+Shift+O | Alt+Shift+O |
| ハイライターの切り替え | Opt+Shift+H | Alt+Shift+H |
| リーダーの切り替え | Opt+Shift+R | Alt+Shift+R |
キーは、Safari以外ならブラウザの拡張機能の設定で変えられる。Safariだけは変更できない。
既定では Clippings フォルダに入る
拡張機能のソースコードで既定のテンプレートを見ると、保存先は Clippings、ファイル名はページのタイトルだ。プロパティには次の7つが入る。
- title:ページのタイトル
- source:ページのURL
- author:著者(リンクの形で入る)
- published:公開日
- created:クリップした日
- description:ページの説明文
- tags:
clippings
保存先をその時だけ変えるなら、クリップ画面の下の「フォルダ」欄を書き換える。毎回の保存先を変えるなら、拡張機能の設定でテンプレートを開き、「ノートの場所」を書き換える。
画像はリンクのまま保存される
公式ヘルプによると、画像は自動ではダウンロードされず、Web上の画像へのリンクとして入る。元のページが消えると、ノートの画像も表示されなくなる。
手元に残したい画像があるノートは、Obsidianのコマンドパレットで「現在のファイルの添付ファイルをダウンロード」を実行する。画像が出ないときの切り分けはObsidianで画像が表示されない・リンク切れにまとめた。
取り込む範囲を決める
何もしなければ、Web ClipperはDefuddleという部品でページの本文だけを抜き出す。ページ上部のヘッダーやフッターなどは省かれる。
必要な部分まで削られたときは、範囲を自分で指定する。
- 一部だけ:ページの文章を選択してから開くと、選択した部分だけが入る
- ページ全体:
Cmd/Ctrl+Aで全体を選択してから開く - 飛び飛びの複数箇所:ハイライトを引いてから開くと、ハイライトが使われる
ハイライトしてから保存する
ハイライターをオンにすると、選んだ文章や画像が次々にハイライトに加わる。引いたハイライトは保存され、同じページに戻ると表示される。
ハイライトをノートにどう入れるかは、設定の「ハイライト」にある「クリップの動作」で選ぶ。
- ページ内容をハイライトする:本文を残し、引いた所を
==…==のハイライトにする - ページコンテンツを置換:本文の代わりに、ハイライトの一覧だけを入れる
- 何もしない:ハイライトなしの本文を入れる
テンプレートで保存の形を変える
拡張機能の設定で「新規テンプレート」を作ると、サイトごとに保存の形を変えられる。テンプレートの「動作」では、保存の仕方を選ぶ。
- 新規ノートを作成:1ページ1ノートで保存する
- 既存のノートの先頭・末尾に追加:読書メモのような1枚のノートに足していく
- デイリーノートの先頭・末尾に追加:その日のデイリーノートに足す(コアプラグインのデイリーノートが必要)
「テンプレートトリガー」にURLの先頭を書いておくと、そのサイトを開いたときにテンプレートが自動で選ばれる。どれにも当てはまらないページでは、一覧の一番上のテンプレートが使われる。
テンプレートはJSON(設定を書いた文字のファイル)で書き出し・読み込みができる。公式ヘルプは、作例の置き場としてclipper-templatesを案内している。論文の情報を集めるなら、ObsidianとZoteroで論文管理の流れと組み合わせるといい。
インタープリターでAIに要約させる
インタープリターは、テンプレートに書いた「プロンプト変数」をAIに処理させる機能だ。たとえば本文の前に次の1行を置くと、ページの要約が入る。
{{"このページの要点を3行で"}}
使うまでの手順は4つある。
- 拡張機能の設定の「インタープリター」で「インタープリターを有効化」をオンにする
- プロバイダー(AIの提供元)とモデルを選び、APIキー(AIを呼ぶための合鍵)を入れる
- テンプレートにプロンプト変数を書く
- クリップ画面に出る「解釈」を押す(自動で実行する設定もある)
⚠️ ページの中身は、選んだAIの提供元へ直接送られる。公式ヘルプは、提供元の利用規約とプライバシーポリシーに同意したことになると書いている。
既定では、ページのHTML(ページの元になる文字データ)全体がAIに送られる。そのぶん遅く、料金もかかりやすい。
テンプレートの「インタープリターコンテキスト」で、送る範囲を本文の一部に絞れる。全体の既定は、インタープリターの設定の「デフォルトインタープリターコンテキスト」で変える。APIキーの扱い方はObsidianとAIを連携するの注意点も参考になる。
iPhone・iPadで使う
公式ヘルプの手順で、Safariの拡張機能をオンにする。
- Safariで、アドレスバーの一番左のボタンをタップする
- 「拡張機能を管理」をタップし、Obsidian Web Clipperをオンにする
- 以後は、アドレスバーのパズルのピースのアイコンから使う
さらに、iOSの「設定」で2か所を変えておく。Obsidianがクリップの内容を常に受け取れるようになる。
- 設定 → アプリ → Safari → 拡張機能:すべてのWebサイトでの実行を許可する
- 設定 → アプリ → Obsidian:「他のアプリからのペースト」を「許可」にする
スマホで開く保管庫の準備は、Obsidianをスマホで使うに書いた。
保存されないとき
公式ヘルプのトラブルシューティングで、最初に挙がっているのは次の3つだ。
- 保管庫の名前:拡張機能の設定の保管庫名が、Obsidianの保管庫名と完全に一致しているか。入れるのは名前で、フォルダの場所(パス)ではない
- フォルダ名の書き方:保存先のフォルダ名の形が正しいか
- エラーの中身:Obsidianの開発者コンソールにエラーが出ていないか
複数の保管庫を使っているなら、拡張機能の一般設定に保管庫の名前を1つずつ登録しておく。登録がなければ、その時にObsidianで開いている保管庫へ保存される。
Linuxで、Obsidianは開くのにファイル名しか入らないときは、Obsidianがクリップボードを読めていない可能性がある。最後の手段として、一般設定の「レガシーモード」で保存方式を切り替えられる。ただし保存できる文字数に上限があり、エラーなしに失敗することもある。
⚠️ Templaterの自動で当てる設定を使っているなら、クリップの保存先を除外しておく。理由と設定の場所はObsidian Templaterの使い方に書いた。
参照した公式ページ(2026年9月確認)
- Obsidian公式ヘルプ「Web Clipperの紹介」(入手先とブラウザ、プライバシー)
- Obsidian公式ヘルプ「ウェブページのクリップ」(開き方、取り込む範囲、画像の扱い、ショートカット)
- Obsidian公式ヘルプ「ハイライト」(ハイライターと、ノートへの入れ方3つ)
- Obsidian公式ヘルプ「テンプレート」(Web Clipper)(動作、テンプレートトリガー、読み込みと書き出し)
- Obsidian公式ヘルプ「インタープリター」(プロンプト変数、コンテキスト、プライバシー)
- Obsidian公式ヘルプ「Web Clipperのトラブルシューティング」(保存されないとき、Linux、iOSとiPadOSの設定)
- Obsidian Web Clipper GitHubリポジトリ(既定のテンプレートのソースコード、画面表示の日本語訳)
- Obsidianの画面表示の日本語訳(obsidian-translations)(Obsidian本体のコマンド名の日本語表記)
よくある質問
Obsidian Web Clipperで保存したノートはどこに入りますか?
拡張機能の既定のテンプレートでは、保管庫の Clippings フォルダに、ページのタイトルをファイル名にして保存されます。保存先は、クリップ画面の下の「フォルダ」欄でその都度変えられます。毎回同じ場所に入れたいなら、拡張機能の設定でテンプレートを開き、「ノートの場所」を書き換えます。
「Obsidianに追加」を押しても保存されません。
公式ヘルプは、拡張機能の設定に入れた保管庫の名前が、Obsidianの保管庫の名前と完全に一致しているかを確かめるよう案内しています。入れるのは保管庫の名前で、フォルダの場所(パス)ではありません。フォルダ名の書き方と、Obsidianの開発者コンソールのエラーも確かめてください。
AndroidでもWeb Clipperは使えますか?
公式ヘルプの入手先の一覧で、スマホに当てはまるのはFirefox Mobile向けと、iOS・iPadOSのSafari向けです。Androidで使うなら、Firefoxに入れる形になります。