Obsidianが同期されない時の直し方【2026年10月版】

Obsidianが同期されない時の直し方【2026年10月版】

スマホで開いたら、昨日パソコンで書いたノートが無い。画像だけが届かない。Obsidianの同期トラブルは、使っている同期の方法ごとに原因の候補がほぼ決まっている。

結論 最初に「同じ保管庫を2つの方法で同期していないか」と「アプリを開いたまま同期の完了を待ったか」を確かめる。そのうえでiCloudなら保管庫の置き場所、Obsidian Syncなら同期アクティビティ、Remotely Saveなら手動同期のエラー表示を見る。直す前に、保管庫を丸ごと別の場所へコピーしておく。

目次 / INDEX

どの方法でも最初に確かめる3つ

方法別の話に入る前に、どの同期でも共通する確認が3つある。ここで片付くことも多い。

同じ保管庫を2つの方法で同期していない

公式ヘルプは、同じ保管庫を複数のサービスで同期しないよう明記している。たとえばiCloud Driveの中の保管庫に、さらにObsidian Syncをかける使い方だ。データの競合や破損の原因になると書かれている。

Obsidian Syncのトラブルシューティングでも、ファイルが消える原因として「二重の同期」が挙がっている。心当たりがあれば、どちらか1つに絞るのが先だ。

アプリを開いたまま待っている

Obsidian Syncは、Obsidianが起動している間だけ同期する。公式のよくある質問にそう書かれている。Remotely Saveの自動同期も、開いている間しか動かないとREADMEにある。

スマホでアプリを開いた直後は、まだ古い内容のままのことがある。ここで書き始めると、そのまま競合につながる。同期の完了表示を見てから書くのが基本の動きになる。

直す前にコピーを取っている

設定を触ると、同期ツールが「消えた」と判断したファイルを他の端末からも消すことがある。作業の前に、保管庫のフォルダを丸ごと別の場所へコピーしておく。

コピーの取り方と、同期とは別に履歴を残す方法はObsidianのバックアップにまとめている。

iCloudで同期されない(Mac・iPhone)

MacとiPhoneの組み合わせで、公式ヘルプが推奨しているのがiCloudだ。つまずく場所は主に保管庫の置き場所と、ファイルがクラウドへ退避される仕組みの2つになる。

iPhoneに保管庫が出てこない

保管庫は、iCloud Driveの中の「Obsidian」フォルダの直下に置く必要がある。公式ヘルプは iCloud Drive/Obsidian/保管庫名 の位置を指定していて、アプリのアイコンが付いたObsidianフォルダが正しい場所だと書いている。

アイコンの無い、同じ名前のフォルダを自分で作って入れていると、iPhoneからは見つからない。位置はiPhoneの「ファイル」アプリで確かめられる。

  1. 「ファイル」アプリを開き、「ブラウズ」を選ぶ
  2. 場所の一覧から「iCloud Drive」を選ぶ
  3. Obsidianのアイコンが付いたフォルダの中に、保管庫のフォルダがあるかを見る

アプリ自身も、iCloudの保管庫が見つからないときの原因を2つ挙げている。別のApple Accountでサインインしている場合と、Obsidianフォルダの直下に無い場合だ。

そもそもiCloud Driveが切れていることもある。Appleの案内では、iPhoneの「設定」から自分の名前、「iCloud」と進み、iCloud Driveの「このiPhoneを同期」をオンにする。

Macで開くと遅い・ノートが欠ける

iCloudには、使っていないファイルの中身をクラウドへ退避して容量を空ける機能がある。退避されたファイルにObsidianはアクセスできず、公式ヘルプはこれを同期の問題の原因として挙げている。

  • macOS 15以降:FinderでiCloud Driveの「Obsidian」フォルダを右クリックし、「ダウンロード済みを保持」を選ぶ(Appleの日本語ヘルプの表記。英語表示ではKeep Downloaded)。Obsidianの日本語ヘルプは「ダウンロードを維持」と訳している
  • macOS 14以前:iCloudの設定で「Macストレージを最適化」をオフにする。この設定はObsidianだけでなく、Mac上のiCloud全体に効く

公式ヘルプは、この設定を「読み込み時間を短く保つために強く推奨」としている。同期だけでなく、起動の遅さにも関わる設定だ。

「iCloudから設定ファイルが更新されました」と出る

iPhoneやiPadで、「iCloudから設定ファイルが更新されました。再読み込みが必要です」と表示されることがある。別の端末で変えた設定が届いた合図なので、「再読み込み」を押せばその設定で開き直せる。

WindowsでもiCloud Driveを使っている

公式ヘルプは、Windows上のiCloud Driveについてファイルの重複や破損につながる可能性があると明記している。WindowsとiPhoneをつなぐなら、Remotely Saveプラグインか公式のObsidian Syncに移るのが安全だ。

乗り換え先の選び方と無料で使える範囲は、Obsidianを無料で同期するで比べている。

Obsidian Syncで同期されない

公式の有料サービスなので、困ったときに見られる情報が一番多い。まずアイコン、次にログの順で見る。

まず同期ステータスのアイコンを見る

アイコンは、パソコンでは画面下のステータスバーに、スマホとタブレットでは右のサイドバーに出る。色で状態が分かる。

アイコンの状態色の目安意味
同期済み緑すべて同期し終わっている
同期中紫リモートの保管庫を更新している
一時停止紫接続したまま同期だけ止めている
切断赤Syncは有効だが、リモートの保管庫につながっていない

一時停止のまま忘れているなら、アイコンを押して出るメニューから再開できる。赤の切断なら、設定のSyncでリモートの保管庫につながっているかを確かめる。

同期アクティビティで原因を読む

アップロード・ダウンロード・削除・エラーは、すべて同期のログに残る。開き方は3つある。

  • ステータスバーの同期アイコンを押す
  • 設定の「Sync」にある「同期アクティビティ」を開く
  • コマンドパレットで「アクティビティログを開く」を実行する

ログは「エラー」「スキップ」「競合」などで絞り込める。⚠️ このログはObsidianを閉じると消える。問い合わせに使うなら、閉じる前にコピーしておく。

ログによく出る英語のメッセージと、対応はこうなる。

ログの表示意味直し方
Unable to download file with illegal name受け取る側のOSで使えない文字がファイル名にある元の端末で名前を変え、もう一度アップロードさせる
Vault limit exceeded契約の容量を超えた設定のSyncにある「保管庫の許容サイズ」から大きいファイルを消す
Failed to authenticate: Not logged inログインが切れている設定の「アカウント」の欄からログインし直す
Out of memoryスマホの空き容量やメモリが足りない動画など大きいファイルを減らす
Unable to connect to serverサーバーとの接続が切れた自動で再接続を試みるので待つ

iPhoneでは、接続が切れたときに Null is not an object (evaluating 'this.socket.send') と出る。公式は、サーバーにつながらないという意味で、ほかの異常を示すものではないと説明している。

ファイル名は、/ \ : * ? " < > | のような記号、名前の末尾の空白やピリオドを避ける。Androidでは、ピリオドが複数ある名前や絵文字を受け付けない端末があると公式ヘルプにある。

ログインが切れたと出るのに、ログインし直しても直らないことがある。公式ヘルプは、コミュニティプラグインがログインの確認を邪魔している場合を挙げ、制限モードにして試すよう案内している。

画像やPDFだけ届かない

Obsidian Syncは、ファイルの種類ごとに同期するかを選べる(選択的同期)。初期状態でオンなのは画像・音声・動画・PDFで、それ以外の形式は「他のすべてのタイプのファイルを同期」をオンにするまで運ばれない。

もう1つの壁が1ファイルの大きさだ。Standardプランは5MB、Plusプランは200MBまでで、これを超えるファイルは同期されない。スマホで撮った動画は、Standardの上限をすぐ超える。

同期しないフォルダを指定する「除外フォルダ」に入っていないかも見ておく。種類や除外の設定を変えたら、アプリを再起動して反映させる。

設定やプラグインがスマホに反映されない

設定の中には、変えてもほかの端末にすぐ効かないものがある。テーマやCSS、コアプラグインのオンオフ、コミュニティプラグインの設定は、受け取る側の再起動が必要だ。スマホでは強制終了が要る場合がある。

プラグインそのものが届かないなら、初期設定のせいだ。コミュニティプラグインは、初期状態では同期の対象に入っていない。設定のSyncにある「保管庫の設定を同期」で、次の2つを両方の端末でオンにする。

  • アクティブなコミュニティプラグインのリスト
  • インストールされているコミュニティプラグイン

プラグインがスマホで動かない原因は同期以外にもある。切り分けはObsidianプラグインが表示されない・動かないにまとめた。

復元したファイルがまた消える

バージョン履歴から戻したファイルが、すぐまた消えることがある。公式ヘルプによると、この症状はWindowsで多い。

1つ目の原因は、Windows Defenderがコードブロックを含むノートを隔離することだ。ほかの同期サービスとの二重の同期も原因に挙がっている。

Androidで添付ファイルが消える場合は、Googleフォトなど端末側の機能が添付を管理している可能性がある。公式の対処は、Androidの保管庫に .nomedia というファイルを置くことだ。

このファイルはObsidian Syncでは端末間で同期されないので、Androidの端末ごとに置く。コミュニティプラグインのAndroid Nomediaを使えば、アプリの中から作れる。

同じノートの内容が混ざった・二重になった

2台で同じノートを同期前に書き換えると、競合になる。Markdownのノートは自動で1つに統合され、Canvasなどそれ以外のファイルは最後に保存した側が残る。

統合の結果に文字の重複が出ることもある。気になるなら、設定のSyncにある「競合の解決」を「競合ファイルを作成」に変えれば、自動で混ぜずに別ファイルとして残してくれる。この設定は端末ごとなので、全部の端末で変える。

⚠️ デイリーノートやTemplaterで、起動時にノートを自動で作っている人は要注意だ。数分以内に同じノートのリモート版が届くと、Syncは統合せずにリモート側を残す。消えた側は、コアプラグインの「ファイルリカバリー」から戻せる。

Remotely Saveで同期されない

Remotely Saveは、Dropboxなどの自分のクラウドへObsidianの中から同期するコミュニティプラグインだ。READMEに書かれた仕様を知っていると、多くの「同期されない」に説明がつく。

自動同期のエラーは表に出ない

READMEによると、定期の自動同期と保存時の同期では、エラーが起きても何も表示されない。止まっているように見えたら、左端のリボンにある同期のアイコンを押して、手動で同期してみる。

手動なら、うまくいかない理由がその場で表示される。コマンドパレットから同期のコマンドを実行しても同じだ。

_ で始まるフォルダが同期されない

READMEには、. と _ で始まるファイルとフォルダは、初期設定では隠しファイルとして同期しないと書かれている。添付を _attachments のようなフォルダに入れていると、画像だけがスマホに届かない。

_ で始まるものを同期する設定は、プラグインの設定画面で変えられる。設定フォルダの .obsidian も初期設定では対象外で、同期させる設定は試験的な機能とされている。

スマホで大きいファイルが止まる

READMEは、スマホでは50MB以上のファイルの同期に性能上の問題があると明記している。設定の「Skip Large Files」で大きいファイルを飛ばせば、ほかのノートの同期は進む。

⚠️ Remotely Saveの設定ファイル data.json には、クラウドの認証情報が入る。READMEも、人に渡したりGitに載せたりしないよう警告している。

Gitで同期されない

パソコンでGitを使って同期しているなら、プラグインのObsidian Gitの設定をまず見る。

自動のコミットとpullが初期設定で止まっている

Obsidian Gitの自動実行の間隔は、初期値が0(止まっている)だ。プラグインを入れただけでは、何も自動では動かない。

  • Auto commit-and-sync interval (minutes):コミットと同期を何分ごとに行うか
  • Auto pull interval (minutes):ほかの端末の変更を何分ごとに取り込むか
  • Pull on startup:起動したときに取り込むか

スマホでのGitは不安定と明記されている

READMEは、モバイルでのGitの実装を「非常に不安定」と書き、スマホではほかの同期を勧めている。SSHでの認証が使えない、大きいリポジトリはメモリ不足で扱えない、といった制限も挙がっている。

pullしたら衝突の表示が出た、という場合の直し方はObsidianをGitで同期するの後半に手順を書いた。

Android・OneDrive・Google Driveで同期されない

Androidは保管庫の保存先を見直す

Android版は、最初に保管庫の保存先として「デバイスのストレージ」か「アプリのストレージ」を選ぶ。アプリのストレージを選ぶと、Syncthingのような外部の同期ツールから保管庫が見えない。

アプリのストレージでも、Obsidian Syncとコミュニティプラグインの同期は使える。⚠️ ただしアプリを削除すると、その端末の保管庫も消えると公式ヘルプにある。

OneDrive・Google Driveはオフライン保持にする

OneDriveとGoogle Driveも、ファイルをクラウドへ退避する機能を持つ。公式ヘルプは、保管庫のフォルダを常に端末に保持する設定にするよう案内している。

  • OneDrive:フォルダを右クリックし、「このデバイス上で常に保持する」(英語表示ではAlways keep on this device)を選ぶ。ファイルオンデマンドは保管庫に使わない
  • Google Drive:保管庫のフォルダを「オフラインで使用可能」にする

どちらも、iPhoneは公式の対応に入っていない。iPhoneで公式に推奨されているのは、Obsidian SyncとiCloudの2つだけだ。

それでも直らないとき

ここまでで直らないなら、原因を人に伝えられる形で集める。コマンドパレットで「デバッグ情報を表示」を実行すると、使っている版や設定の情報をコピーできる。

Obsidian Syncの不具合なら、公式のメールサポートの対象になる。設定のSyncにある「サポートにコンタクトを取る」の欄から、デバッグ情報のコピーとメールの作成ができる。iCloudやプラグインの同期は、公式フォーラムかプラグインのGitHubで質問する。

同期の方法そのものを変えたくなったら、OSの組み合わせごとの選び方をObsidianを無料で同期するで確かめてから移ると失敗しにくい。症状が同期以外にもまたがるなら、Obsidianのトラブル解決まとめから探せる。

参照した公式ページ(2026年9月確認)

症状から探す Obsidianのトラブル解決まとめ 同期・プラグイン・重さ・リンク切れ・日本語入力まで、症状ごとに最初に確かめる場所をまとめた入口の記事。 読む →

よくある質問

iPhoneのObsidianにiCloudの保管庫が出てきません。

保管庫がiCloud Driveの「Obsidian」フォルダの直下にあるかを確かめてください。公式ヘルプは iCloud Drive/Obsidian/保管庫名 の位置を指定しており、アプリのアイコンが付いたObsidianフォルダが正しい場所です。アプリ自身も、別のApple Accountでサインインしている場合と、この位置に無い場合を原因として挙げています。

Obsidian Syncでプラグインだけスマホに同期されません。

Obsidian Syncの初期設定では、コミュニティプラグインは同期の対象に入っていません。設定のSyncにある「アクティブなコミュニティプラグインのリスト」と「インストールされているコミュニティプラグイン」を両方の端末でオンにし、同期が終わったらアプリを再起動します。モバイルでは強制終了が必要な場合があります。

Obsidianを閉じている間も同期されますか?

Obsidian Syncは、Obsidianが起動している間だけ同期すると公式のよくある質問に書かれています。Remotely Saveの自動同期も、Obsidianが開いている間しか動かないとREADMEに明記されています。スマホで開いたら、同期の完了を待ってから書き始めてください。

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