Obsidianが重い・起動しない時の対処【2026年10月版】

起動に何十秒もかかる。読み込み中の画面から進まない。Obsidianが重いときは、本体の不具合を疑う前に、入れたプラグインと保管庫の置き場所を順に切り分けると原因にたどり着きやすい。
結論 まず制限モードでコミュニティプラグインを全部止めて比べる。速くなればプラグイン、変わらなければ置き場所と端末の設定を疑う。起動の内訳は、設定の「起動に時間がかかった場合に通知」の横のボタンで見られる。
目次 / INDEX
起動が遅い
起動の遅さは、測ってから直すのが早い。Obsidianには、起動にかかった時間の内訳を出す機能が入っている。
起動時間の内訳を見る
- 設定を開き、左の一覧の一番上のページ(日本語表示では「Obsidianについて」、公式ヘルプでは「一般」)を選ぶ
- 「高度な設定」にある「起動に時間がかかった場合に通知」を探す
- その横のボタン(タイマーのアイコン)を押す
「起動時間」の画面に、次の内訳が並ぶ。どこに時間がかかっているかで、疑う場所が変わる。
| 項目 | 何にかかった時間か | 長いときに疑うもの |
|---|---|---|
| アプリの総起動時間 | 起動全体 | まずはここで全体を見る |
| 初期化 | アプリ本体の読み込み | 本体とインストーラーの版 |
| 保管庫 | 保管庫のファイルの読み込み | ファイルの数、クラウドへの退避 |
| ワークスペース | 開いていたタブと配置の復元 | 開いたままのタブの多さ |
| コアプラグイン | 有効な標準機能 | 有効にしている標準機能 |
同じ場所にあるスイッチをオンにすると、起動が異常に遅いときに通知が出る。公式ヘルプによると、通知には遅くなった原因の診断情報が含まれる。
制限モードで比べる
コミュニティプラグインが原因かどうかは、全部を止めて比べれば分かる。設定の「コミュニティプラグイン」で、「制限モード」の横のボタンを押してオンにする。
制限モードでは、インストール済みのプラグインは保管庫に残ったまま無視される。比べ終わったら制限モードを解除すれば、元の状態に戻る。
犯人のプラグインを半分ずつ探す
制限モードで速くなったら、原因はプラグインのどれかだ。1つずつ切ると時間がかかるので、半分ずつオフにして絞る。
- 制限モードを解除し、「インストールされたプラグイン」の半分のスイッチをオフにする
- 再起動して、速くなったかを見る
- 速くなれば切った半分に、変わらなければ残した半分に原因がある。そちらをまた半分にする
プラグインが10個でも、4回ほど比べれば1つに絞れる。見つかったプラグインは、設定を見直すか、アンインストールする。
起動中に「プラグイン「〇〇」の読み込みに時間がかかっています。」と表示されることもある。この場合は、名前の出たプラグインから疑えばいい。
起動時に通信する設定を切って比べる
同期やバックアップのプラグインには、起動した瞬間に通信する設定を持つものがある。たとえばObsidian Gitの「Pull on startup」は、起動時にほかの端末の変更を取り込む。
回線が遅い場所で起動が重いなら、こうした設定を一度オフにして比べる。Git同期の運用はObsidianをGitで同期するにまとめている。
読み込み中の画面から進まない・起動しない
エラー画面のボタンで開き直す
読み込みに失敗すると、「Obsidianのロード中にエラーが発生しました。」という画面が出る。ここには3つのボタンがある。
- アプリをリロード:同じ状態でもう一度読み込む
- セーフモードでアプリをリロード:コミュニティプラグインを止めた制限モードで開き直す
- 他の保管庫を開く:別の保管庫を選び直す
日本語表示では「セーフモード」と出るが、英語表示は「Reload app in Restricted Mode」で、中身は制限モードだ。これで開けるなら、プラグインのどれかが原因なので、前の節の手順で探す。
インストーラーが古い
デスクトップ版には、アプリのバージョンとは別にインストーラーのバージョンがある。インストーラーは自動更新では上がらない。
公式ヘルプによると、プラグインやテーマが新しいインストーラーを必要とすることがある。公式サイトからダウンロードして入れ直せば更新でき、アンインストールは要らない。
どちらのバージョンも、設定の一番上のページの先頭に表示されている。「更新を確認」でアプリ本体も最新にしておく。
保管庫の置き場所がまずい
公式ヘルプは、保管庫の置き場所について2つの注意を書いている。
- 保管庫の中に別の保管庫を作らない:リンクが正しく更新されないことがある
- Obsidianのシステムフォルダに保管庫を作らない:データの破損や消失につながることがある
システムフォルダは、Macなら ~/Library/Application Support/obsidian、Windowsなら %APPDATA%\Obsidian\ だ。ここに保管庫を置いていないかを一度確かめる。
制限モードでも重いとき
プラグインを止めても重いなら、保管庫の置き場所や端末の設定を見る。
クラウドがファイルを退避している
iCloud・OneDrive・Google Driveには、使っていないファイルの中身をクラウドへ逃がす機能がある。公式ヘルプは、iCloudの保管庫を端末にダウンロードしたまま保つことを、読み込み時間を短く保つために強く推奨している。
- iCloud(macOS 15以降):Finderで「Obsidian」フォルダを右クリックし、ダウンロードしたまま保持する項目(英語表示ではKeep Downloaded)を選ぶ
- iCloud(macOS 14以前):「Macストレージを最適化」をオフにする。Mac上のiCloud全体に効く
- OneDrive・Google Drive:保管庫のフォルダを常に端末に保持する設定にする
置き場所の確かめ方は、Obsidianが同期されない時の直し方のiCloudの節に手順を書いた。
Appleのロックダウンモード(iPhone・iPad・Mac)
Appleのロックダウンモードをオンにしていると、Obsidianが使うデータベースのファイルが保存されない。公式ヘルプによると、そのせいで起動のたびに索引を作り直すことになる。
ロックダウンモードを使うなら、Obsidianを対象から除外する。除外しないと、コアプラグインの「ファイルリカバリー」も使えない。
スマホで大きいファイルを同期している
大きいファイルは、スマホの同期で詰まりやすい。Obsidian Syncのログには、スマホの空きやメモリが足りないときに「Out of memory」が出る。
Remotely SaveのREADMEも、スマホでは50MB以上のファイルの同期に性能上の問題があると書いている。動画や大きなPDFは、スマホの保管庫に入れない運用が楽だ。
入力やスクロールがもたつく
ハードウェアアクセラレーションがオンか
設定の「外観」の「高度な設定」に、「ハードウェアアクセラレーション」のスイッチがある。GPUを使って動作を滑らかにする機能で、オフにすると動作が大きく遅くなりうると公式ヘルプにある。
まれな不具合の回避のためにオフにする設定なので、特に理由がなければオンに戻す。
テーマとCSSスニペットを外して比べる
制限モードで止まるのはコミュニティプラグインで、テーマの話は別になる。見た目を大きく変えるテーマやCSSスニペットを入れているなら、設定の「外観」で標準のテーマに戻して比べる。
テーマの選び方と、変えたあとに崩れやすい場所はObsidianのおすすめテーマに書いた。
それでも重いとき
ここまで試しても重いなら、原因を伝えられる形で集めて報告する。
- コマンドパレットで「デバッグ情報を表示」を実行し、「クリップボードにコピー」を押す
- 「起動時間」の画面の内容も「クリップボードにコピー」で写す
- 公式フォーラムのBug reportsで、同じ報告がないか探してから投稿する
パソコンでは、Ctrl+Shift+I(Macは Command+Option+I)で開発者コンソールが開き、エラーを保存できる。ほかの症状も出ているなら、Obsidianのトラブル解決まとめから探せる。
参照した公式ページ(2026年9月確認)
- Obsidian公式ヘルプ「ヘルプとサポート」(起動時間の確認、デバッグ情報、コンソールログ、報告先)
- Obsidian公式ヘルプ「設定」(起動の通知、ハードウェアアクセラレーション、制限モード)
- Obsidian公式ヘルプ「プラグインのセキュリティ」(制限モードでもプラグインは保管庫に残る)
- Obsidian公式ヘルプ「Obsidianのアップデート」(インストーラーの更新)
- Obsidian公式ヘルプ「Obsidianのデータ保存方法」(保管庫の中の保管庫、システムフォルダ、ロックダウンモード)
- Obsidian公式ヘルプ「デバイス間でノートを同期する」(iCloud・OneDrive・Google Driveの退避)
- Obsidian公式ヘルプ「ファイルリカバリー」(ロックダウンモードでの制限)
- Obsidian公式ヘルプ「ステータスアイコンとメッセージ」(Out of memory)
- Obsidianの画面表示の日本語訳(obsidian-translations)(起動画面のボタン名とメッセージ)
- Remotely Save README(スマホでの50MB以上のファイル)
- Obsidian Git 設定画面のソース(Pull on startup)
よくある質問
Obsidianの起動が遅い原因を調べる方法はありますか?
公式の「起動時間」の画面で内訳を見られます。設定の一番上のページにある「高度な設定」で、「起動に時間がかかった場合に通知」の横のボタンを押すと、アプリ本体・保管庫・ワークスペース・コアプラグインにかかった時間が表示されます。コミュニティプラグインが原因かどうかは、制限モードをオンにして起動の速さを比べると分かります。
Obsidianが読み込み中のまま起動しません。
読み込みに失敗すると「Obsidianのロード中にエラーが発生しました。」という画面が出て、「セーフモードでアプリをリロード」のボタンが選べます。これはコミュニティプラグインを止めた制限モードで開き直す操作です。これで開けるなら、プラグインのどれかが原因です。
制限モードにしても重いときはどうすればいいですか?
プラグイン以外を疑います。iCloudやOneDriveがファイルをクラウドへ退避していないか、iPhoneのロックダウンモードでObsidianが除外されているか、外観の「ハードウェアアクセラレーション」がオンかを確かめてください。それでも重いなら、デバッグ情報を添えて公式フォーラムに報告します。