ラズベリーパイ入門セット4選!何ができるかと電源・SDの落とし穴【2026年10月版】

ラズパイの入門記事には「1万円前後で始められる」とよく書いてある。2026年10月の正規店では、Pi 5を電源とSDまでそろえると約3万〜4万円台かかる。
結論 初めてなら、電子部品店の共立電子産業が組んだPi 5 8GBのスターターセット(約42,515円)が無難。電源・OS入りSD・ファン付きの公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。安く始めるなら、4GBにOS入りSDと公式クーラーが付くセット(約25,740円)に5V/5A(27W)の電源を足す。SDカードを自分で買うなら32GB以上で、公式カードと同じA2表記を選ぶ。自宅サーバーが目的ならミニPCとも比べたい。
価格は2026年10月時点で確認した実売の目安です。セール・在庫で変動するので、購入前にリンク先で最新価格を確認してください。この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載商品の選び方・星の意味・実際に所有している機材は評価基準で公開しています。
目次 / INDEX
ラズパイで何ができるか
Raspberry Piは、手のひらに乗る基板1枚のコンピュータだ。Pi 5の大きさはマルツの商品ページで85×56×18mmで、ここにCPU・メモリ・USB・映像出力が載っている。
この記事は、Raspberry Pi公式のドキュメントと販売ページの記載を突き合わせた調査記事で、掲載した製品を筆者が使ったわけではない。
できることは、大きく5つに分かれる。
| 用途 | 具体的にやること | メモリの目安 |
|---|---|---|
| プログラミングの練習 | PythonやScratchを書いて動かす | 2〜4GB |
| Linuxの勉強 | コマンド操作、別のPCからSSHでログイン | 2〜4GB |
| 電子工作 | GPIOピンにLED・センサー・モーターをつないで制御する | 2〜4GB |
| 小さなパソコン | モニターとキーボードをつないでブラウザや文書作成 | 4〜8GB |
| 動かしっぱなしの小さな処理 | ファイル置き場、定期実行、少人数のゲームサーバー | 2〜4GB+USB SSD |
メモリの目安は筆者が用途から付けたもので、公式の推奨値ではない。公式が数字で示しているのは、デスクトップ版のRaspberry Pi OSに32GB以上のストレージが要る、という点くらいだ。
GPIOは、基板の端に並んだピンから電子部品を直接動かす仕組み。普通のノートPCにはない機能で、電子工作をしたいならラズパイを選ぶ理由になる。
自宅サーバー目的ならミニPCとも比べる
ラズパイの強みは消費電力の小ささだ。マルツの商品ページには、Pi 5の実測値として「アイドル:約2.7W、ストレス: 7.1W」と載っている。
24時間30日つけっぱなしで、単価31円/kWhで計算すると月60〜160円ほどになる。
| 状態 | 計算 | 月の電気代 |
|---|---|---|
| アイドル(約2.7W) | 2.7÷1000×24×30×31 | 約60円 |
| 高負荷(7.1W) | 7.1÷1000×24×30×31 | 約158円 |
自分の電気料金で試すなら、自宅サーバーの電気代シミュレーターに消費電力を入れれば出る。単価の考え方は自宅サーバーの電気代は月いくら?にまとめた。
ただ、サーバーが目的ならラズパイが最適解とは限らない。最初の1台は手元の余ったPCで1か月試すのが手堅く、続けると決めたら常時稼働に強いミニPCが第一候補になる、というのが自宅サーバーの始め方|目的別の完全ガイドの結論だ。
ローカルAIを動かすならメモリとGPUが要るので、ラズパイには向かない。
ミニPCを選ぶときの確認点はミニPCで自宅サーバー!確認する5点に書いた。少人数でマイクラのJava版を遊ぶ程度なら、マイクラ自宅サーバーの立て方でラズパイも候補に入れている。
2026年のラズパイは値上がりしている
Raspberry Pi公式は2026年2月2日、メモリ容量に応じた値上げを発表した。上げ幅は2GBで10ドル、4GBで15ドル、8GBで30ドル、16GBで60ドルで、容量が大きいほど上がる。
その後も値上げは続き、The Registerによると2026年10月初めには2GBのPi 5が77.50ドルになった。理由はメモリ価格の高騰で、公式はAI向けの設備とメモリの生産枠を取り合っていることを挙げている。
国内正規店のスイッチサイエンスでも、2026年10月4日時点でPi 5の8GBが税込36,300円、4GBが22,990円(売切)になっている。正規店のセットが2万円台後半〜4万円台なのは、この値上げを反映した結果だ。
ラズパイのメモリは後から増やせない。容量の選択がそのまま価格差になるので、用途から逆算して決める。
モデルとメモリ容量の選び方
Pi 5かPi 4か
今買うならPi 5が基準になる。CPUは2.4GHzの4コア(Cortex-A76)で、マルツの商品説明では「従来の Raspberry Pi 4 シリーズの2〜3倍のパフォーマンス」とされている。
Pi 4は旧世代で、値上げによってPi 5との差額が縮んだ。Pi 4の4GB本体が楽天で約25,044円、Pi 5の4GBにOS入りSDと公式クーラーが付く共立電子産業のセットがYahoo!ショッピングで約25,740円で、差は約700円しかない。
Pi 4の本体には電源もSDも付かない。新しく買うなら、Pi 4を選ぶ理由は5V/3Aの電源で済むことくらいだ。
メモリは2GB・4GB・8GBのどれか
Pi 5のメモリは1・2・4・8・16GBの5種類がある。正規店のセットとして楽天とYahoo!ショッピングの両方で見つかったのは4GBと8GBだった。
- 2GB:電子工作やPythonの練習、画面なしで小さな処理を動かすだけ。とにかく安く始めたい人
- 4GB:デスクトップとしてもそこそこ使いたい。迷ったらここ
- 8GB:ブラウザのタブを多く開く、長く使う前提で余裕を持たせたい
ローカルAIのためにメモリを積む、という選び方はしない。メモリとGPUが足りないので、8GBにしてもAI用途の答えにはならない。
Zero 2 W・Pi 500・Pi 400
検索でよく出るほかの3機種は、次の理由で比較に入れていない。
- Zero 2 W:RAMは512MBで、画面につながず小さく動かす用途向き。楽天では1ページに旧型のZeroと複数モデルが同居する出品があり、別モデルを選び間違えやすいので商品カードは置かなかった
- Pi 500:Pi 5ベースのキーボード一体型。日本語キーボード版はスイッチサイエンスがKit JPを41,030円で扱っているが、楽天では正規の新品出品を見つけられなかった
- Pi 400:公式は値上げの対象外としているが、楽天の日本語版の出品は商品説明が英語数行だけで、信頼できる出品が見つからなかった
電源の落とし穴
いちばん間違えやすいのが電源だ。公式ドキュメントの推奨は機種ごとに違う。
| 機種 | 公式推奨の電源 | USB周辺機器に流せる電流 |
|---|---|---|
| Pi 5 | 5V/5A(27W・USB-C) | 1.6A(5V/3Aの電源なら600mA) |
| Pi 4 | 5V/3A(15W・USB-C) | 1.2A |
| Zero 2 W | 5V/2.5A(12.5W・Micro USB) | 電源・基板次第 |
Zero 2 Wの推奨は、公式のGetting startedの表で2.5A、電源要件の表で2Aと食い違っている。ここでは前者を載せた。
5V/3Aの電源だとUSBが600mAに制限される
公式の原文では、5V/5Aを出せる電源につないだときだけ、Pi 5はUSB周辺機器に1.6Aを流す。それ以外の電源ではUSB機器への電流を600mAに制限する。
マルツの商品説明にも、Pi 4用の5V/3A電源で動くが、4つのUSBポートの電流が合計600mAになると書いてある。起動時に警告画面が出て、電源ボタンをもう一度押せば先に進める。
キーボードとマウスだけなら困らないこともある。ただ、USB SSDやHDDをつなぐなら5V/5Aが必須だと考えたほうがいい。
ノートPC用の充電器でも足りるとは限らない
65Wや100WのUSB PD充電器なら余裕がありそうに見える。でもPi 5が欲しいのは5Vで5Aで、W数が大きい充電器がこの組み合わせを出すとは限らない。
大学生におすすめのUSB-C充電器13選で扱っているような、スマホやノートPC向けの充電器を流用するなら、出力の表に「5V/5A」か「5.1V/5A」があるかを確かめる。書いていなければ、公式の27W電源を買ったほうが早い。
公式はほかにも2つ注意を書いている。
- どのRaspberry PiもUSB-PPSには対応していない
- マルチポートの充電器は、ほかの機器を挿したときに電力の再交渉が起き、再起動の原因になりうる
セットの電源は付くものと付かないものがある
共立電子産業の8GBセットには、同社の5.1V/5A出力のACアダプター(WS-U05500X)が付く。商品ページには、Pi 5の電流チェックを通り、システムの警告が出ないことを確認済みと書かれている。ケーブルは本体と一体で、長さは約1.2m。
4GBのアクリルベース&アクティブクーラーセットには電源が付かない。公式の27W電源か、5.1V/5Aを明記した電源を別に買う。共立のACアダプターも単品で売られていて、Yahoo!ショッピングの共立電子産業の店で約2,200円だった。
SDカードの落とし穴
ラズパイはSDカードにOSを入れて起動する。公式の目安は、デスクトップ版のRaspberry Pi OSで32GB以上、画面なしのLite版で8GB以上だ。
Pi 5のSDスロットはUHS-I(SDR104)に対応し、最大104MB/sになった。マルツの説明では、従来の2倍の速度だ。
A2表記のカードを選ぶ
Raspberry Pi公式のSDカードは「C10, U3, V30, A2」の規格を満たしている。A2は小さなデータの読み書き(ランダムアクセス)の性能基準で、OSの起動や操作の体感に効く。
公式ドキュメントはA2を必須とは書いていない。ただ、バスの速度が遅いカードやコマンドキューイング(読み込みをまとめて処理する機能)がないカードは、性能を落とすとしている。
公式カードはPi 5で、4KBのランダム読み込み5,000 IOPS、書き込み2,000 IOPSとされている。公式は自社のカードをRaspberry Piで試験済みとしているが、楽天では出品を見つけられなかった。
自分で買うなら、32GB以上でA2の表記があるカードを選べばいい。容量と速度の選び方はmicroSD・SDカード10選!にまとめてある。
セット付属のSDは32GB・Class10
共立電子産業の2つのセットには、どちらもRaspberry Pi OSを書き込んだ32GBのmicroSDHC(RSWD70)が付く。商品ページの表記はClass10で、A2の記載はない。
OS入りなので、届いた日にSDを挿して電源をつなぐだけで起動する。書き込まれているのは「Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop and recommended software」で、出荷時期によってバージョンが変わると書かれている。
32GBは、公式がデスクトップ版に求める容量ちょうどだ。アプリを多く入れるなら、64GB以上でA2表記のカードを別に用意してもいい。
ファンとケースは要るか
公式ブログは、普通の使い方なら冷却の追加は「entirely optional」としている。画面につないでPythonを書くくらいなら、ファンなしでも動く。
Pi 5は80°Cで速度を落とし始め、85°Cで2.4GHzから1.5GHzまで下げる。重い処理を長く続けるなら、公式はファン付きの冷却を勧めている。
公式アクティブクーラーを付けると、負荷をかけても60〜63°C程度に収まる。動かしっぱなしにするなら、ファンは付けておいたほうがいい。
共立電子産業の2つのセットは、8GBセットがファン内蔵の公式ケース、4GBセットが公式アクティブクーラーで、どちらも冷却が付く。本体のみを買う人だけ、ファンかファン付きケースを別に用意する。
技適の確認
日本でWi-FiやBluetoothを使うには、技適(電波法の認証)を受けた製品であることが前提になる。Raspberry Pi 5は工事設計認証番号020-230329で、2024年1月11日に認証済みだ。
スイッチサイエンスは、技適マークが箱の内部と基板に表示されていると書いている。共立電子産業の2つのセットも、商品ページで本体を技適取得済みの日本国向け製品としている。
一方で、マルツのPi 5 8GBの商品ページには技適の記載がない。製品としては認証済みなので問題はないが、並行輸入の古いロットや海外版は避ける。Pi 4は、マルツの出品に「技適対応版」と明記されている。
4製品の比較表
総合点は、初めてラズパイを買う大学生が、届いてすぐ迷わず使えるかと価格で付けた5点満点。
| 総合 | 製品名 | 価格 | そろい具合 | 始めやすさ | 価格の安さ | 世代 | メモリ | 電源(商品ページの表記) | SDカード | 冷却 | micro HDMIケーブル | 技適の記載 | 保証 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 14.55 | 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB | Amazon価格を見る | 楽天市場¥66,990 | Yahoo!¥42,515 | 4.0 | 5.0 | 4.0 | Pi 5 | 8GB | 5.1V/5A(共立製・警告なしを確認済みと記載) | 32GB・OS入り | 公式ケースのファン | 1本 | あり(技適取得済みと記載) | 記載なし |
| 23.60 | 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL | Amazon価格を見る | 楽天市場¥33,400 | Yahoo!¥25,740 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | Pi 5 | 4GB | 別売(推奨5V/5A PD) | 32GB・OS入り | 公式アクティブクーラー | 別売 | あり(認証番号も記載) | 記載なし |
| 32.95 | Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ) | Amazon価格を見る | 楽天市場¥25,044 | — | 1.0 | 2.0 | 5.0 | Pi 4 | 4GB | 別売(推奨5V/3A) | 別売 | 別売 | 別売 | 技適対応版と記載 | 記載なし |
| 42.60 | Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ) | Amazon価格を見る | 楽天市場¥41,019 | Yahoo!¥35,800 | 1.0 | 2.0 | 4.0 | Pi 5 | 8GB | 別売(推奨5V/5A PD) | 別売 | 別売 | 別売 | 記載なし(製品は認証済み) | 記載なし |
そろい具合の星は、電源・SD・冷却・ケース・ケーブル・カードリーダーがどれだけ1箱に入っているかで付けた。始めやすさの星は、OS入りのSDか、電源の出力が明記されているかなど、届いてから起動するまでの手間で決めている。どちらも数字1つでは比べられないので星にした。
1位の共立電子産業の8GBセットは、電源・OS入りSD・ファン付きケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。4製品で唯一、届いた日にモニターとキーボードをつなぐだけで始められる。
2位の4GBセットは、今回のPi 5で最安。OS入りのSDと公式クーラーは付くが、電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。
本体のみの2製品は、別に電源とSDを揃える前提なので下位にした。
正規店で買えるPi 5のセット
大阪・日本橋の電子部品店、共立電子産業は、本体に公式パーツやOS入りSDを組み合わせたセットを自社で売っている。Amazonで売られているTRASKITやiRasptekなどのキットは、楽天とYahoo!ショッピングでは別の店がAmazonの商品を出品し直したものしか見つからなかったので外した。
価格は、共立電子産業のYahoo!ショッピング店で確認した値だ。楽天の出品はDIY用品店や医療用品店によるもので、どちらもYahoo!より高い。
1. 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB
👍 良い点
- 電源・OS入りSD・ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう
- 付属の5.1V/5A電源はPi 5で警告が出ないことを確認済みと記載
- ケースはファン内蔵の公式品(SC1159)
- 8GBでデスクトップとしても余裕がある
- 本体は技適取得済みの日本国向け製品と明記
👎 気になる点
- SDは32GBで、公式のデスクトップ版の最低ライン
- 書き込み済みOSは32bit版
- 楽天は約66,990円で、Yahoo!より約2万4千円高い
- micro HDMIケーブルは1本だけ
- カードリーダーは付かない
Pi 5の8GBに、ファン内蔵の公式ケース、共立電子産業の5.1V/5A ACアダプター、Raspberry Pi OSを書き込んだ32GBのSD、1mのmicro HDMIケーブルを組み合わせたセット。商品ページに、付属の電源はPi 5の電流チェックを通り、警告が出ないことを確認済みと書かれている。別に要るのはモニター・USBキーボード・USBマウスだけ。
こんな人に:初めてのラズパイを、箱を開けた日に迷わず始めたい
2. 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL
👍 良い点
- 今回のPi 5で最安の約25,740円
- OS入りの32GB SDで、電源をつなげば起動できる
- 公式アクティブクーラー(SC1148)付き
- 技適の認証番号をページに記載
- 基板を載せるアクリルベース付き
👎 気になる点
- 電源が付かない
- micro HDMIケーブルが付かない
- 箱型のケースではなく、側面が開いたアクリルベース
- 楽天は約33,400円で、Yahoo!より約7,700円高い
- 書き込み済みOSは32bit版
Pi 5の4GBに、公式アクティブクーラー、共立電子産業のアクリルベース、Raspberry Pi OSを書き込んだ32GBのSDを組み合わせたセット。電源とmicro HDMIケーブルは付かないので、5.1V/5Aの電源を別に買う。同社のACアダプター(約2,200円)を足しても約2万8千円で、Pi 5を始められる。
こんな人に:電子工作やPythonの練習を、Pi 5でなるべく安く始めたい
2つの差は、電源とケースとケーブルが入っているかと、メモリの容量。4GBのセットに共立のACアダプターとmicro HDMIケーブルを足せば約3万円で、8GBセットより1万円以上安い。デスクトップとして長く使うなら8GBセットを選ぶ。
4GBの一式版(RASPi5-RGL)もあるが、2026年10月12日時点で共立電子産業のYahoo!ショッピング店は在庫なしだった。
8GBセットの中身を共立のYahoo!ショッピング店で単品でそろえると、本体36,300+公式ケース2,200+ACアダプター2,200=40,700円になる。セットとの差は1,815円で、ここにOS入りSDとmicro HDMIケーブルが入っている。
本体のみの2製品
電源やSDが手元にある人、パーツを公式品で選びたい人向け。本体のみだと、電源・SD・冷却・micro HDMIケーブルは別に要る。
1. Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)
👍 良い点
- 電子部品店マルツの出品
- 消費電力の実測値がページにある
- メモリは8GBのLPDDR4X
- 別売のM.2 HATでNVMe SSDを使える
- USB 3.0×2・電源ボタン・RTCを搭載
👎 気になる点
- 電源・SD・ケース・ファンが付かない
- スイッチサイエンス直販の36,300円より約4,700円高い
- 商品ページに技適の記載がない
- 映像出力はmicro HDMIで普通のHDMIケーブルは挿さらない
- 8GBは値上げの幅が大きい
電子部品の老舗マルツの出品で、Pi 5の8GB本体だけが届く。商品ページに消費電力の実測値(アイドル約2.7W、ストレス7.1W)が載っていて、電気代を見積もりやすい。PCIe 2.0を持ち、別売のM.2 HATを付ければNVMe SSDも使える。
こんな人に:電源やケースは公式品を自分で選びたい
2. Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)
👍 良い点
- 技適対応版と明記
- 推奨電源が5V/3AでPi 5より軽い
- 4製品で最安の約25,044円
- メモリ4GB
- micro HDMIを2ポート搭載
👎 気になる点
- 旧世代でPi 5より性能が低い
- 電源・SD・ケースが付かない
- Pi 5の4GBセットとの差は約700円
- USB周辺機器に流せる電流は合計1.2Aまで
- 映像出力はmicro HDMIで専用ケーブルが要る
マルツが「技適対応版の4GBモデル」と明記しているPi 4の本体。推奨電源が5V/3A(15W)なので、Pi 5より電源を選びやすい。ただし旧世代で、Pi 5の4GBにOS入りSDとクーラーが付く共立電子産業のセットとの差は、約700円しかない。
こんな人に:5V/3Aの電源が手元にあって、Pi 4向けの教材で学びたい
本体のみを買う人の追加パーツ
本体のみで始めるときに揃えるものは、公式のチェックリストではこの5つ。
- 電源:Pi 5なら5V/5A、Pi 4なら5V/3A
- microSDカード:32GB以上(A2表記がおすすめ)
- micro HDMIとHDMIのケーブル:Pi 5もPi 4も映像出力はmicro HDMI
- キーボードとマウス:デスクトップとして使う場合
- モニター:同上
ここに冷却を足す。電源・ファン・ケースは、公式品が楽天で買える。
Raspberry Pi 公式 27W USB-C電源 SC1418
👍 良い点
- Raspberry Pi公式の電源
- 5.1V/5AでUSB周辺機器に1.6Aを流せる
- 9V/3A・12V/2.25A・15V/1.8Aも出せる
- PSEマーク表示
- 1.2mの17AWGケーブル
👎 気になる点
- 医療用品店の出品で電子部品店より割高な可能性がある
- 送料が国内一律648円(税抜1万円以上で無料)
- PSE表記のない互換品より約3千円高い
- 電源付きのセットを買う人には不要
Pi 5向けの公式電源で、5.1V/5Aのほか9V・12V・15Vも出せる(最大27W)。スイッチサイエンスが電気用品安全法の申請をしてPSEマークを表示している。本体のみを買った人が、600mA制限を避けるための電源枠。
こんな人に:Pi 5の本体だけを買って、電源で迷いたくない
Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー SC1148
👍 良い点
- 約1,210円と安い
- Raspberry Pi公式品
- 温度制御のファンで負荷時60〜63°C程度
- アルミ製ヒートシンク
- 最大8,000RPMで回る
👎 気になる点
- 一度付けたら外さない前提
- ケースは別に要る
- 最大風量1.09CFMで公式ケースのファンより小さい
- 運転音の公称値がない
- 公式ケースのファンとは二択
アルミのヒートシンクに温度で回転が変わるファンを載せた、Pi 5用の公式クーラー。約1,210円で、付けると負荷時も60〜63°C程度に収まる。公式は一度付けたら外さないよう求めていて、外すとピンとサーマルパッドが傷むとしている。
こんな人に:ケースなしでもいいから、安く冷却を足したい
Raspberry Pi 5 公式ケース SC1159
👍 良い点
- 温度制御のファンを内蔵
- 最大風量2.79CFM
- ヒートシンク付き
- 冷却とケースを公式品1つで済ませられる
- 約2,478円
👎 気になる点
- アクティブクーラーとは二択
- 色は赤/白だけ
- ヒートシンクは12×17×4mmと小さめ
- 運転音の公称値がない
- アクティブクーラーより約1,270円高い
温度制御のファンとヒートシンクを内蔵した、Pi 5用の公式ケース。ファンはPi 5のファンコネクタにつなぐ。アクティブクーラーとの二択で、ケースも一緒に欲しいならこちら。
こんな人に:冷却とケースを、公式品1つで済ませたい
本体8GB+公式電源+公式ケースで49,517円、ここにSDカードを足す。ケースが要らなければアクティブクーラーにして、1,268円下げられる。
学生におすすめ3選
2026年は、いちばん安いPi 4の本体でも約2万5千円する。手元にある部品と、どこまで使うかで3つに分けた。
- 手元の充電器とSDを使って安くなら → Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)(約25,044円)。4製品で最安で、推奨電源は5V/3A(15W)。電源・SD・micro HDMIケーブルは別に要る。手元に無いなら、Pi 5の4GBセットとの差は約700円しかない。
- Pi 5を最安で始めるなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL(約25,740円)。OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルを足しても約3万円。
- 1箱で長く使うなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB(約42,515円)。電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルまでそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。
マルツが「技適対応版の4GBモデル」と明記しているPi 4の本体で、4製品の最安。推奨電源が5V/3A(15W)なのでPi 5より電源を選びやすい。電源・SD・ケースは付かない。
こんな人に:5V/3Aの電源とSDが手元にあって、出費を最小にしたい
Pi 5の4GBに、OS入りの32GB SD、公式アクティブクーラー、アクリルベースが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。
こんな人に:電子工作やPythonの練習を、Pi 5でなるべく安く始めたい
| 総合 | 製品名 | 価格 | そろい具合 | 始めやすさ | 価格の安さ | 世代 | メモリ | 電源(商品ページの表記) | SDカード | 冷却 | micro HDMIケーブル | 技適の記載 | 保証 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 14.55 | 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB | Amazon価格を見る | 楽天市場¥66,990 | Yahoo!¥42,515 | 4.0 | 5.0 | 4.0 | Pi 5 | 8GB | 5.1V/5A(共立製・警告なしを確認済みと記載) | 32GB・OS入り | 公式ケースのファン | 1本 | あり(技適取得済みと記載) | 記載なし |
| 23.60 | 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL | Amazon価格を見る | 楽天市場¥33,400 | Yahoo!¥25,740 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | Pi 5 | 4GB | 別売(推奨5V/5A PD) | 32GB・OS入り | 公式アクティブクーラー | 別売 | あり(認証番号も記載) | 記載なし |
| 32.95 | Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ) | Amazon価格を見る | 楽天市場¥25,044 | — | 1.0 | 2.0 | 5.0 | Pi 4 | 4GB | 別売(推奨5V/3A) | 別売 | 別売 | 別売 | 技適対応版と記載 | 記載なし |
ラズパイ入門におすすめ3選
3つともPi 5で、楽天とYahoo!ショッピングの両方に正規の出品があるものから選んだ。2026年の値上げで、電源まで含めたPi 5は3万円前後からになる。
- とにかく安く始めるなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL(約25,740円)。今回のPi 5で最安で、OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。
- 迷ったら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB(約42,515円)。電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。
- 電源やケースを公式品で選ぶなら → Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)(約41,019円)。電子部品店マルツの出品で、消費電力の実測値がページにある。公式の27W電源とケースを足して組む。
今回のPi 5で最安で、OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。
こんな人に:とにかく安く始めるなら
電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。
こんな人に:迷ったら
3万円は出せないときの始め方
学生に3万円は軽くない。目的によっては、もっと安い道がある。
- プログラミングやLinuxの練習が目的:手元の余ったPCで足りる。始め方は自宅サーバーの始め方|目的別の完全ガイドに書いた
- 電子工作を小さく試したい:Zero 2 Wは本体だけなら6千円前後の出品がある。ただしRAMは512MBで、別モデルと同じページで売られていることが多い
- Pi 5の1GB:公式は1GB版を値上げの対象外にしていて、スイッチサイエンスでは9,900円。ただ2026年10月4日時点で売切で、電源・SD・冷却を足すと2万円近くになる
GPIOで電子部品を動かしたいなら、ラズパイを買う意味がある。Linuxを触るだけなら、まず手元のPCで試してから決めても遅くない。
出典(2026年10月5日・12日時点)
- More memory-driven price rises(Raspberry Pi公式)
- Getting started(Raspberry Pi公式ドキュメント)
- Raspberry Pi hardware(Raspberry Pi公式ドキュメント)
- Power supplies(Raspberry Pi公式ドキュメントのソース)
- 27W USB-C Power Supply(Raspberry Pi公式)
- Raspberry Pi SD Cards(Raspberry Pi公式)
- SD Cards(Raspberry Pi公式ドキュメント)
- Heating and cooling Raspberry Pi 5(Raspberry Pi公式ブログ)
- かつて35ドルだった2GBのRaspberry Pi 4が67.50ドルに(The Register)
- Raspberry Pi 5 / 8GB(スイッチサイエンス)
- Raspberry Pi 5 の検索結果(スイッチサイエンス)
- Raspberry Pi 5の技適(raspida)
- Raspberry Pi 500 日本語キーボード版の発売(ITmedia)
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よくある質問
ラズパイの入門セットは何GBを買えばいい?
電子工作やPythonの練習、小さな処理を動かしっぱなしにするだけなら2GB〜4GB、デスクトップとしてブラウザも使うなら4GB〜8GBが目安。公式はメモリの推奨値を出していないので、あくまで目安になる。メモリは後から増やせないうえ、2026年の値上げは容量が大きいほど幅が大きいので、用途から逆算して選ぶ。
ラズパイ5の電源はスマホの充電器でいい?
おすすめしない。公式の推奨は5V/5A(27W)で、5V/3Aの電源だと4つのUSBポートに流せる電流が合計600mAに制限される。ノートPC用の大きなW数のUSB PD充電器でも5V/5Aを出すとは限らないので、公式27W電源か、商品ページに5.1V/5Aと明記された電源を使う。
ラズパイを自宅サーバーにするのはあり?
ファイル置き場や定期処理のような軽い用途なら、消費電力が数Wで済むのは利点。ただし2026年はPi 5の8GBが本体だけで約3万6千〜4万1千円まで上がっていて、メモリを増設できるミニPCと価格が近づいている。初めての自宅サーバーなら手元の余ったPCで試し、続けると決めてから機材を選ぶほうが無駄が出にくい。