ラズベリーパイ入門セット4選!何ができるかと電源・SDの落とし穴【2026年10月版】

ラズベリーパイ入門セット4選!何ができるかと電源・SDの落とし穴【2026年10月版】

ラズパイの入門記事には「1万円前後で始められる」とよく書いてある。2026年10月の正規店では、Pi 5を電源とSDまでそろえると約3万〜4万円台かかる。

結論 初めてなら、電子部品店の共立電子産業が組んだPi 5 8GBのスターターセット(約42,515円)が無難。電源・OS入りSD・ファン付きの公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。安く始めるなら、4GBにOS入りSDと公式クーラーが付くセット(約25,740円)に5V/5A(27W)の電源を足す。SDカードを自分で買うなら32GB以上で、公式カードと同じA2表記を選ぶ。自宅サーバーが目的ならミニPCとも比べたい。

価格は2026年10月時点で確認した実売の目安です。セール・在庫で変動するので、購入前にリンク先で最新価格を確認してください。この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載商品の選び方・星の意味・実際に所有している機材は評価基準で公開しています。

目次 / INDEX

ラズパイで何ができるか

Raspberry Piは、手のひらに乗る基板1枚のコンピュータだ。Pi 5の大きさはマルツの商品ページで85×56×18mmで、ここにCPU・メモリ・USB・映像出力が載っている。

この記事は、Raspberry Pi公式のドキュメントと販売ページの記載を突き合わせた調査記事で、掲載した製品を筆者が使ったわけではない。

できることは、大きく5つに分かれる。

用途具体的にやることメモリの目安
プログラミングの練習PythonやScratchを書いて動かす2〜4GB
Linuxの勉強コマンド操作、別のPCからSSHでログイン2〜4GB
電子工作GPIOピンにLED・センサー・モーターをつないで制御する2〜4GB
小さなパソコンモニターとキーボードをつないでブラウザや文書作成4〜8GB
動かしっぱなしの小さな処理ファイル置き場、定期実行、少人数のゲームサーバー2〜4GB+USB SSD

メモリの目安は筆者が用途から付けたもので、公式の推奨値ではない。公式が数字で示しているのは、デスクトップ版のRaspberry Pi OSに32GB以上のストレージが要る、という点くらいだ。

GPIOは、基板の端に並んだピンから電子部品を直接動かす仕組み。普通のノートPCにはない機能で、電子工作をしたいならラズパイを選ぶ理由になる。

ラズパイでプログラミングを学ぶ画面

自宅サーバー目的ならミニPCとも比べる

ラズパイの強みは消費電力の小ささだ。マルツの商品ページには、Pi 5の実測値として「アイドル:約2.7W、ストレス: 7.1W」と載っている。

24時間30日つけっぱなしで、単価31円/kWhで計算すると月60〜160円ほどになる。

状態計算月の電気代
アイドル(約2.7W)2.7÷1000×24×30×31約60円
高負荷(7.1W)7.1÷1000×24×30×31約158円

自分の電気料金で試すなら、自宅サーバーの電気代シミュレーターに消費電力を入れれば出る。単価の考え方は自宅サーバーの電気代は月いくら?にまとめた。

ただ、サーバーが目的ならラズパイが最適解とは限らない。最初の1台は手元の余ったPCで1か月試すのが手堅く、続けると決めたら常時稼働に強いミニPCが第一候補になる、というのが自宅サーバーの始め方|目的別の完全ガイドの結論だ。

ローカルAIを動かすならメモリとGPUが要るので、ラズパイには向かない。

ミニPCを選ぶときの確認点はミニPCで自宅サーバー!確認する5点に書いた。少人数でマイクラのJava版を遊ぶ程度なら、マイクラ自宅サーバーの立て方でラズパイも候補に入れている。

2026年のラズパイは値上がりしている

Raspberry Pi公式は2026年2月2日、メモリ容量に応じた値上げを発表した。上げ幅は2GBで10ドル、4GBで15ドル、8GBで30ドル、16GBで60ドルで、容量が大きいほど上がる。

その後も値上げは続き、The Registerによると2026年10月初めには2GBのPi 5が77.50ドルになった。理由はメモリ価格の高騰で、公式はAI向けの設備とメモリの生産枠を取り合っていることを挙げている。

国内正規店のスイッチサイエンスでも、2026年10月4日時点でPi 5の8GBが税込36,300円、4GBが22,990円(売切)になっている。正規店のセットが2万円台後半〜4万円台なのは、この値上げを反映した結果だ。

ラズパイのメモリは後から増やせない。容量の選択がそのまま価格差になるので、用途から逆算して決める。

モデルとメモリ容量の選び方

Pi 5かPi 4か

今買うならPi 5が基準になる。CPUは2.4GHzの4コア(Cortex-A76)で、マルツの商品説明では「従来の Raspberry Pi 4 シリーズの2〜3倍のパフォーマンス」とされている。

Pi 4は旧世代で、値上げによってPi 5との差額が縮んだ。Pi 4の4GB本体が楽天で約25,044円、Pi 5の4GBにOS入りSDと公式クーラーが付く共立電子産業のセットがYahoo!ショッピングで約25,740円で、差は約700円しかない。

Pi 4の本体には電源もSDも付かない。新しく買うなら、Pi 4を選ぶ理由は5V/3Aの電源で済むことくらいだ。

メモリは2GB・4GB・8GBのどれか

Pi 5のメモリは1・2・4・8・16GBの5種類がある。正規店のセットとして楽天とYahoo!ショッピングの両方で見つかったのは4GBと8GBだった。

  • 2GB:電子工作やPythonの練習、画面なしで小さな処理を動かすだけ。とにかく安く始めたい人
  • 4GB:デスクトップとしてもそこそこ使いたい。迷ったらここ
  • 8GB:ブラウザのタブを多く開く、長く使う前提で余裕を持たせたい

ローカルAIのためにメモリを積む、という選び方はしない。メモリとGPUが足りないので、8GBにしてもAI用途の答えにはならない。

Zero 2 W・Pi 500・Pi 400

検索でよく出るほかの3機種は、次の理由で比較に入れていない。

  • Zero 2 W:RAMは512MBで、画面につながず小さく動かす用途向き。楽天では1ページに旧型のZeroと複数モデルが同居する出品があり、別モデルを選び間違えやすいので商品カードは置かなかった
  • Pi 500:Pi 5ベースのキーボード一体型。日本語キーボード版はスイッチサイエンスがKit JPを41,030円で扱っているが、楽天では正規の新品出品を見つけられなかった
  • Pi 400:公式は値上げの対象外としているが、楽天の日本語版の出品は商品説明が英語数行だけで、信頼できる出品が見つからなかった

電源の落とし穴

いちばん間違えやすいのが電源だ。公式ドキュメントの推奨は機種ごとに違う。

機種公式推奨の電源USB周辺機器に流せる電流
Pi 55V/5A(27W・USB-C)1.6A(5V/3Aの電源なら600mA)
Pi 45V/3A(15W・USB-C)1.2A
Zero 2 W5V/2.5A(12.5W・Micro USB)電源・基板次第

Zero 2 Wの推奨は、公式のGetting startedの表で2.5A、電源要件の表で2Aと食い違っている。ここでは前者を載せた。

5V/3Aの電源だとUSBが600mAに制限される

公式の原文では、5V/5Aを出せる電源につないだときだけ、Pi 5はUSB周辺機器に1.6Aを流す。それ以外の電源ではUSB機器への電流を600mAに制限する。

マルツの商品説明にも、Pi 4用の5V/3A電源で動くが、4つのUSBポートの電流が合計600mAになると書いてある。起動時に警告画面が出て、電源ボタンをもう一度押せば先に進める。

キーボードとマウスだけなら困らないこともある。ただ、USB SSDやHDDをつなぐなら5V/5Aが必須だと考えたほうがいい。

USB-C電源アダプターの出力表記

ノートPC用の充電器でも足りるとは限らない

65Wや100WのUSB PD充電器なら余裕がありそうに見える。でもPi 5が欲しいのは5Vで5Aで、W数が大きい充電器がこの組み合わせを出すとは限らない。

大学生におすすめのUSB-C充電器13選で扱っているような、スマホやノートPC向けの充電器を流用するなら、出力の表に「5V/5A」か「5.1V/5A」があるかを確かめる。書いていなければ、公式の27W電源を買ったほうが早い。

公式はほかにも2つ注意を書いている。

  • どのRaspberry PiもUSB-PPSには対応していない
  • マルチポートの充電器は、ほかの機器を挿したときに電力の再交渉が起き、再起動の原因になりうる

セットの電源は付くものと付かないものがある

共立電子産業の8GBセットには、同社の5.1V/5A出力のACアダプター(WS-U05500X)が付く。商品ページには、Pi 5の電流チェックを通り、システムの警告が出ないことを確認済みと書かれている。ケーブルは本体と一体で、長さは約1.2m。

4GBのアクリルベース&アクティブクーラーセットには電源が付かない。公式の27W電源か、5.1V/5Aを明記した電源を別に買う。共立のACアダプターも単品で売られていて、Yahoo!ショッピングの共立電子産業の店で約2,200円だった。

SDカードの落とし穴

ラズパイはSDカードにOSを入れて起動する。公式の目安は、デスクトップ版のRaspberry Pi OSで32GB以上、画面なしのLite版で8GB以上だ。

Pi 5のSDスロットはUHS-I(SDR104)に対応し、最大104MB/sになった。マルツの説明では、従来の2倍の速度だ。

A2表記のカードを選ぶ

Raspberry Pi公式のSDカードは「C10, U3, V30, A2」の規格を満たしている。A2は小さなデータの読み書き(ランダムアクセス)の性能基準で、OSの起動や操作の体感に効く。

公式ドキュメントはA2を必須とは書いていない。ただ、バスの速度が遅いカードやコマンドキューイング(読み込みをまとめて処理する機能)がないカードは、性能を落とすとしている。

公式カードはPi 5で、4KBのランダム読み込み5,000 IOPS、書き込み2,000 IOPSとされている。公式は自社のカードをRaspberry Piで試験済みとしているが、楽天では出品を見つけられなかった。

自分で買うなら、32GB以上でA2の表記があるカードを選べばいい。容量と速度の選び方はmicroSD・SDカード10選!にまとめてある。

セット付属のSDは32GB・Class10

共立電子産業の2つのセットには、どちらもRaspberry Pi OSを書き込んだ32GBのmicroSDHC(RSWD70)が付く。商品ページの表記はClass10で、A2の記載はない。

OS入りなので、届いた日にSDを挿して電源をつなぐだけで起動する。書き込まれているのは「Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop and recommended software」で、出荷時期によってバージョンが変わると書かれている。

32GBは、公式がデスクトップ版に求める容量ちょうどだ。アプリを多く入れるなら、64GB以上でA2表記のカードを別に用意してもいい。

ファンとケースは要るか

公式ブログは、普通の使い方なら冷却の追加は「entirely optional」としている。画面につないでPythonを書くくらいなら、ファンなしでも動く。

Pi 5は80°Cで速度を落とし始め、85°Cで2.4GHzから1.5GHzまで下げる。重い処理を長く続けるなら、公式はファン付きの冷却を勧めている。

公式アクティブクーラーを付けると、負荷をかけても60〜63°C程度に収まる。動かしっぱなしにするなら、ファンは付けておいたほうがいい。

共立電子産業の2つのセットは、8GBセットがファン内蔵の公式ケース、4GBセットが公式アクティブクーラーで、どちらも冷却が付く。本体のみを買う人だけ、ファンかファン付きケースを別に用意する。

技適の確認

日本でWi-FiやBluetoothを使うには、技適(電波法の認証)を受けた製品であることが前提になる。Raspberry Pi 5は工事設計認証番号020-230329で、2024年1月11日に認証済みだ。

スイッチサイエンスは、技適マークが箱の内部と基板に表示されていると書いている。共立電子産業の2つのセットも、商品ページで本体を技適取得済みの日本国向け製品としている。

一方で、マルツのPi 5 8GBの商品ページには技適の記載がない。製品としては認証済みなので問題はないが、並行輸入の古いロットや海外版は避ける。Pi 4は、マルツの出品に「技適対応版」と明記されている。

4製品の比較表

総合点は、初めてラズパイを買う大学生が、届いてすぐ迷わず使えるかと価格で付けた5点満点。

総合製品名価格そろい具合始めやすさ価格の安さ世代メモリ電源(商品ページの表記)SDカード冷却micro HDMIケーブル技適の記載保証
14.55共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GBAmazon価格を見る楽天市場¥66,990Yahoo!¥42,5154.05.04.0Pi 58GB5.1V/5A(共立製・警告なしを確認済みと記載)32GB・OS入り公式ケースのファン1本あり(技適取得済みと記載)記載なし
23.60共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCLAmazon価格を見る楽天市場¥33,400Yahoo!¥25,7402.03.05.0Pi 54GB別売(推奨5V/5A PD)32GB・OS入り公式アクティブクーラー別売あり(認証番号も記載)記載なし
32.95Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)Amazon価格を見る楽天市場¥25,044—1.02.05.0Pi 44GB別売(推奨5V/3A)別売別売別売技適対応版と記載記載なし
42.60Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)Amazon価格を見る楽天市場¥41,019Yahoo!¥35,8001.02.04.0Pi 58GB別売(推奨5V/5A PD)別売別売別売記載なし(製品は認証済み)記載なし

そろい具合の星は、電源・SD・冷却・ケース・ケーブル・カードリーダーがどれだけ1箱に入っているかで付けた。始めやすさの星は、OS入りのSDか、電源の出力が明記されているかなど、届いてから起動するまでの手間で決めている。どちらも数字1つでは比べられないので星にした。

1位の共立電子産業の8GBセットは、電源・OS入りSD・ファン付きケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。4製品で唯一、届いた日にモニターとキーボードをつなぐだけで始められる。

2位の4GBセットは、今回のPi 5で最安。OS入りのSDと公式クーラーは付くが、電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。

本体のみの2製品は、別に電源とSDを揃える前提なので下位にした。

正規店で買えるPi 5のセット

大阪・日本橋の電子部品店、共立電子産業は、本体に公式パーツやOS入りSDを組み合わせたセットを自社で売っている。Amazonで売られているTRASKITやiRasptekなどのキットは、楽天とYahoo!ショッピングでは別の店がAmazonの商品を出品し直したものしか見つからなかったので外した。

価格は、共立電子産業のYahoo!ショッピング店で確認した値だ。楽天の出品はDIY用品店や医療用品店によるもので、どちらもYahoo!より高い。

1. 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB

共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB

👍 良い点

  • 電源・OS入りSD・ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう
  • 付属の5.1V/5A電源はPi 5で警告が出ないことを確認済みと記載
  • ケースはファン内蔵の公式品(SC1159)
  • 8GBでデスクトップとしても余裕がある
  • 本体は技適取得済みの日本国向け製品と明記

👎 気になる点

  • SDは32GBで、公式のデスクトップ版の最低ライン
  • 書き込み済みOSは32bit版
  • 楽天は約66,990円で、Yahoo!より約2万4千円高い
  • micro HDMIケーブルは1本だけ
  • カードリーダーは付かない
共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB
1共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB約42,515円(10月17日時点)

Pi 5の8GBに、ファン内蔵の公式ケース、共立電子産業の5.1V/5A ACアダプター、Raspberry Pi OSを書き込んだ32GBのSD、1mのmicro HDMIケーブルを組み合わせたセット。商品ページに、付属の電源はPi 5の電流チェックを通り、警告が出ないことを確認済みと書かれている。別に要るのはモニター・USBキーボード・USBマウスだけ。

こんな人に:初めてのラズパイを、箱を開けた日に迷わず始めたい

2. 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL

共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL

👍 良い点

  • 今回のPi 5で最安の約25,740円
  • OS入りの32GB SDで、電源をつなげば起動できる
  • 公式アクティブクーラー(SC1148)付き
  • 技適の認証番号をページに記載
  • 基板を載せるアクリルベース付き

👎 気になる点

  • 電源が付かない
  • micro HDMIケーブルが付かない
  • 箱型のケースではなく、側面が開いたアクリルベース
  • 楽天は約33,400円で、Yahoo!より約7,700円高い
  • 書き込み済みOSは32bit版
共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL
2共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL約25,740円(10月17日時点)

Pi 5の4GBに、公式アクティブクーラー、共立電子産業のアクリルベース、Raspberry Pi OSを書き込んだ32GBのSDを組み合わせたセット。電源とmicro HDMIケーブルは付かないので、5.1V/5Aの電源を別に買う。同社のACアダプター(約2,200円)を足しても約2万8千円で、Pi 5を始められる。

こんな人に:電子工作やPythonの練習を、Pi 5でなるべく安く始めたい

2つの差は、電源とケースとケーブルが入っているかと、メモリの容量。4GBのセットに共立のACアダプターとmicro HDMIケーブルを足せば約3万円で、8GBセットより1万円以上安い。デスクトップとして長く使うなら8GBセットを選ぶ。

4GBの一式版(RASPi5-RGL)もあるが、2026年10月12日時点で共立電子産業のYahoo!ショッピング店は在庫なしだった。

8GBセットの中身を共立のYahoo!ショッピング店で単品でそろえると、本体36,300+公式ケース2,200+ACアダプター2,200=40,700円になる。セットとの差は1,815円で、ここにOS入りSDとmicro HDMIケーブルが入っている。

本体のみの2製品

電源やSDが手元にある人、パーツを公式品で選びたい人向け。本体のみだと、電源・SD・冷却・micro HDMIケーブルは別に要る。

1. Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)

Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)

👍 良い点

  • 電子部品店マルツの出品
  • 消費電力の実測値がページにある
  • メモリは8GBのLPDDR4X
  • 別売のM.2 HATでNVMe SSDを使える
  • USB 3.0×2・電源ボタン・RTCを搭載

👎 気になる点

  • 電源・SD・ケース・ファンが付かない
  • スイッチサイエンス直販の36,300円より約4,700円高い
  • 商品ページに技適の記載がない
  • 映像出力はmicro HDMIで普通のHDMIケーブルは挿さらない
  • 8GBは値上げの幅が大きい
Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)
4Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)約35,800円(10月17日時点)

電子部品の老舗マルツの出品で、Pi 5の8GB本体だけが届く。商品ページに消費電力の実測値(アイドル約2.7W、ストレス7.1W)が載っていて、電気代を見積もりやすい。PCIe 2.0を持ち、別売のM.2 HATを付ければNVMe SSDも使える。

こんな人に:電源やケースは公式品を自分で選びたい

2. Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)

Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)

👍 良い点

  • 技適対応版と明記
  • 推奨電源が5V/3AでPi 5より軽い
  • 4製品で最安の約25,044円
  • メモリ4GB
  • micro HDMIを2ポート搭載

👎 気になる点

  • 旧世代でPi 5より性能が低い
  • 電源・SD・ケースが付かない
  • Pi 5の4GBセットとの差は約700円
  • USB周辺機器に流せる電流は合計1.2Aまで
  • 映像出力はmicro HDMIで専用ケーブルが要る
Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)
3Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)約25,044円(10月17日時点)

マルツが「技適対応版の4GBモデル」と明記しているPi 4の本体。推奨電源が5V/3A(15W)なので、Pi 5より電源を選びやすい。ただし旧世代で、Pi 5の4GBにOS入りSDとクーラーが付く共立電子産業のセットとの差は、約700円しかない。

こんな人に:5V/3Aの電源が手元にあって、Pi 4向けの教材で学びたい

本体のみを買う人の追加パーツ

本体のみで始めるときに揃えるものは、公式のチェックリストではこの5つ。

  • 電源:Pi 5なら5V/5A、Pi 4なら5V/3A
  • microSDカード:32GB以上(A2表記がおすすめ)
  • micro HDMIとHDMIのケーブル:Pi 5もPi 4も映像出力はmicro HDMI
  • キーボードとマウス:デスクトップとして使う場合
  • モニター:同上

ここに冷却を足す。電源・ファン・ケースは、公式品が楽天で買える。

Raspberry Pi 公式 27W USB-C電源 SC1418

Raspberry Pi 公式 27W USB-C電源 SC1418

👍 良い点

  • Raspberry Pi公式の電源
  • 5.1V/5AでUSB周辺機器に1.6Aを流せる
  • 9V/3A・12V/2.25A・15V/1.8Aも出せる
  • PSEマーク表示
  • 1.2mの17AWGケーブル

👎 気になる点

  • 医療用品店の出品で電子部品店より割高な可能性がある
  • 送料が国内一律648円(税抜1万円以上で無料)
  • PSE表記のない互換品より約3千円高い
  • 電源付きのセットを買う人には不要
Raspberry Pi 公式 27W USB-C電源 SC1418
1Raspberry Pi 公式 27W USB-C電源 SC1418約6,020円(10月17日時点)

Pi 5向けの公式電源で、5.1V/5Aのほか9V・12V・15Vも出せる(最大27W)。スイッチサイエンスが電気用品安全法の申請をしてPSEマークを表示している。本体のみを買った人が、600mA制限を避けるための電源枠。

こんな人に:Pi 5の本体だけを買って、電源で迷いたくない

Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー SC1148

Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー SC1148

👍 良い点

  • 約1,210円と安い
  • Raspberry Pi公式品
  • 温度制御のファンで負荷時60〜63°C程度
  • アルミ製ヒートシンク
  • 最大8,000RPMで回る

👎 気になる点

  • 一度付けたら外さない前提
  • ケースは別に要る
  • 最大風量1.09CFMで公式ケースのファンより小さい
  • 運転音の公称値がない
  • 公式ケースのファンとは二択
Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー SC1148
2Raspberry Pi 5 公式アクティブクーラー SC1148約1,210円(10月17日時点)

アルミのヒートシンクに温度で回転が変わるファンを載せた、Pi 5用の公式クーラー。約1,210円で、付けると負荷時も60〜63°C程度に収まる。公式は一度付けたら外さないよう求めていて、外すとピンとサーマルパッドが傷むとしている。

こんな人に:ケースなしでもいいから、安く冷却を足したい

Raspberry Pi 5 公式ケース SC1159

Raspberry Pi 5 公式ケース SC1159

👍 良い点

  • 温度制御のファンを内蔵
  • 最大風量2.79CFM
  • ヒートシンク付き
  • 冷却とケースを公式品1つで済ませられる
  • 約2,478円

👎 気になる点

  • アクティブクーラーとは二択
  • 色は赤/白だけ
  • ヒートシンクは12×17×4mmと小さめ
  • 運転音の公称値がない
  • アクティブクーラーより約1,270円高い
Raspberry Pi 5 公式ケース SC1159
3Raspberry Pi 5 公式ケース SC1159約2,478円(10月17日時点)

温度制御のファンとヒートシンクを内蔵した、Pi 5用の公式ケース。ファンはPi 5のファンコネクタにつなぐ。アクティブクーラーとの二択で、ケースも一緒に欲しいならこちら。

こんな人に:冷却とケースを、公式品1つで済ませたい

本体8GB+公式電源+公式ケースで49,517円、ここにSDカードを足す。ケースが要らなければアクティブクーラーにして、1,268円下げられる。

学生におすすめ3選

2026年は、いちばん安いPi 4の本体でも約2万5千円する。手元にある部品と、どこまで使うかで3つに分けた。

  • 手元の充電器とSDを使って安くなら → Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)(約25,044円)。4製品で最安で、推奨電源は5V/3A(15W)。電源・SD・micro HDMIケーブルは別に要る。手元に無いなら、Pi 5の4GBセットとの差は約700円しかない。
  • Pi 5を最安で始めるなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL(約25,740円)。OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルを足しても約3万円。
  • 1箱で長く使うなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB(約42,515円)。電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルまでそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。
Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)
3Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)約25,044円(10月17日時点)

マルツが「技適対応版の4GBモデル」と明記しているPi 4の本体で、4製品の最安。推奨電源が5V/3A(15W)なのでPi 5より電源を選びやすい。電源・SD・ケースは付かない。

こんな人に:5V/3Aの電源とSDが手元にあって、出費を最小にしたい

共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL
2共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL約25,740円(10月17日時点)

Pi 5の4GBに、OS入りの32GB SD、公式アクティブクーラー、アクリルベースが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。

こんな人に:電子工作やPythonの練習を、Pi 5でなるべく安く始めたい

共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB
1共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB約42,515円(10月17日時点)

Pi 5の8GBに、5.1V/5A電源、OS入りの32GB SD、ファン付きの公式ケース、micro HDMIケーブルが付く。電源は警告が出ないことを確認済みと書かれている。

こんな人に:電子工作からデスクトップ利用まで、1台で長く使いたい

総合製品名価格そろい具合始めやすさ価格の安さ世代メモリ電源(商品ページの表記)SDカード冷却micro HDMIケーブル技適の記載保証
14.55共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GBAmazon価格を見る楽天市場¥66,990Yahoo!¥42,5154.05.04.0Pi 58GB5.1V/5A(共立製・警告なしを確認済みと記載)32GB・OS入り公式ケースのファン1本あり(技適取得済みと記載)記載なし
23.60共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCLAmazon価格を見る楽天市場¥33,400Yahoo!¥25,7402.03.05.0Pi 54GB別売(推奨5V/5A PD)32GB・OS入り公式アクティブクーラー別売あり(認証番号も記載)記載なし
32.95Raspberry Pi 4 Model B 4GB(本体のみ)Amazon価格を見る楽天市場¥25,044—1.02.05.0Pi 44GB別売(推奨5V/3A)別売別売別売技適対応版と記載記載なし

ラズパイ入門におすすめ3選

3つともPi 5で、楽天とYahoo!ショッピングの両方に正規の出品があるものから選んだ。2026年の値上げで、電源まで含めたPi 5は3万円前後からになる。

  • とにかく安く始めるなら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL(約25,740円)。今回のPi 5で最安で、OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。
  • 迷ったら → 共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB(約42,515円)。電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。
  • 電源やケースを公式品で選ぶなら → Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)(約41,019円)。電子部品店マルツの出品で、消費電力の実測値がページにある。公式の27W電源とケースを足して組む。
共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL
2共立電子産業 Raspberry Pi 5 4GB アクリルベース&アクティブクーラーセット RASPi5-ACCL約25,740円(10月17日時点)

今回のPi 5で最安で、OS入りの32GB SDと公式クーラーが付く。電源とmicro HDMIケーブルは別に買う。

こんな人に:とにかく安く始めるなら

共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB
1共立電子産業 Raspberry Pi 5 8GB スターターセット RASPi5-RGL8GB約42,515円(10月17日時点)

電源・OS入りSD・ファン付き公式ケース・micro HDMIケーブルが1箱にそろう。8GBなのでデスクトップとしても使える。

こんな人に:迷ったら

Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)
4Raspberry Pi 5 8GB(本体のみ)約35,800円(10月17日時点)

電子部品店マルツの出品で、消費電力の実測値がページにある。公式の27W電源とケースを足して組む。

こんな人に:電源やケースを公式品で選ぶなら

3万円は出せないときの始め方

学生に3万円は軽くない。目的によっては、もっと安い道がある。

  • プログラミングやLinuxの練習が目的:手元の余ったPCで足りる。始め方は自宅サーバーの始め方|目的別の完全ガイドに書いた
  • 電子工作を小さく試したい:Zero 2 Wは本体だけなら6千円前後の出品がある。ただしRAMは512MBで、別モデルと同じページで売られていることが多い
  • Pi 5の1GB:公式は1GB版を値上げの対象外にしていて、スイッチサイエンスでは9,900円。ただ2026年10月4日時点で売切で、電源・SD・冷却を足すと2万円近くになる

GPIOで電子部品を動かしたいなら、ラズパイを買う意味がある。Linuxを触るだけなら、まず手元のPCで試してから決めても遅くない。

出典(2026年10月5日・12日時点)

よくある質問

ラズパイの入門セットは何GBを買えばいい?

電子工作やPythonの練習、小さな処理を動かしっぱなしにするだけなら2GB〜4GB、デスクトップとしてブラウザも使うなら4GB〜8GBが目安。公式はメモリの推奨値を出していないので、あくまで目安になる。メモリは後から増やせないうえ、2026年の値上げは容量が大きいほど幅が大きいので、用途から逆算して選ぶ。

ラズパイ5の電源はスマホの充電器でいい?

おすすめしない。公式の推奨は5V/5A(27W)で、5V/3Aの電源だと4つのUSBポートに流せる電流が合計600mAに制限される。ノートPC用の大きなW数のUSB PD充電器でも5V/5Aを出すとは限らないので、公式27W電源か、商品ページに5.1V/5Aと明記された電源を使う。

ラズパイを自宅サーバーにするのはあり?

ファイル置き場や定期処理のような軽い用途なら、消費電力が数Wで済むのは利点。ただし2026年はPi 5の8GBが本体だけで約3万6千〜4万1千円まで上がっていて、メモリを増設できるミニPCと価格が近づいている。初めての自宅サーバーなら手元の余ったPCで試し、続けると決めてから機材を選ぶほうが無駄が出にくい。

次に読むなら

自宅サーバーの始め方|目的別の完全ガイド【2026年10月版】サーバー目的なら、ラズパイ以外の選択肢も目的別に比べる読む →