トランペット・管楽器のエフェクターおすすめ8選!マイク込みで約2万円から【2026年10月版】

トランペット・管楽器のエフェクターおすすめ8選!マイク込みで約2万円から【2026年10月版】

「トランペット エフェクター」で調べると、マウスピースに付ける金属パーツの「エッジエフェクター」が先に出てくる。ここで扱うのは、マイクで音を拾ってリバーブやワウをかける電気のエフェクターのほう。

結論 マイクを直接挿せるのは、XLR入力かマイクアダプターを持つ機種だけ。クリップマイクで組む最小構成はZOOM A1 FOUR(約15,900円)+audio-technica PRO35(約14,470円)で約3万円。マイクをスタンドに立てて吹くなら、BEHRINGER XM8500(約4,591円)に替えて約2万円になる。PRO35をギター用ペダルに直接挿すと、ファンタム電源が無くて音が出ない。流用するならマイクプリ(ART Tube MP U・約22,350円)を間に挟む。PRO35はメーカーで生産完了で、新品は店頭の在庫限り。

価格は2026年10月時点で確認した実売の目安です。セール・在庫で変動するので、購入前にリンク先で最新価格を確認してください。この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載商品の選び方・星の意味・実際に所有している機材は評価基準で公開しています。

目次 / INDEX

エッジエフェクターとは別物

楽器店が売っている「エッジ・エフェクター」は、マウスピースに取り付ける金属のパーツで、電気は使わない。音の抵抗感を変える部品であって、リバーブもワウもかからない。

この記事の「エフェクター」は、マイク → エフェクター → アンプやPAという電気の経路の話だ。ギタリストが足元に並べている箱と同じ種類のものを、管楽器で使う。

筆者はZOOMのA1Xをトロンボーンに使っている。8製品の比較は、商品ページとメーカー公式の仕様で行った。

音が出るまでに何が要るか、合計いくらか

ギターと違って、管楽器はマイクが無いと電気信号にならない。だからエフェクター本体を買っただけでは音が出ない。

ギターはケーブルで本体に直接挿せるので、マイクの段が要らない。ギター用の機種は初心者向けマルチエフェクターのおすすめで9台を比べた。

経路は4段に分かれる。マイクで拾う、マイクの小さな信号を受けて持ち上げる、エフェクトをかける、アンプやPAに出す。真ん中の「受けて持ち上げる」段をどこに持たせるかで、買うものが3通りに分かれる。

ルート買うもの合計(楽天・2026年10月)
A. 管楽器用マルチZOOM A1 FOUR 15,900円 + PRO35 14,470円30,370円
A’. 同上・ペダル付きZOOM A1X FOUR 17,900円 + PRO35 14,470円32,370円
A”. 同上・スタンドマイクZOOM A1 FOUR 15,900円 + XM8500 4,591円 + マイクスタンド20,491円〜
B. ボーカル用エフェクターBOSS VE-1 24,200円 + PRO35 14,470円38,670円
C. 手持ちのギター用ペダルART Tube MP U 22,350円 + PRO35 14,470円 + 手持ちのペダル36,820円〜

どのルートも、マイクからのXLRケーブルと、アンプやPAへ出すケーブルは別に要る。A”はマイクスタンドも別に買う。

Aが安いのは、ZOOMのA1シリーズにマイクアダプター MAA-1 が標準で付属するから。マイクを受けて持ち上げる段を、別の箱で買わなくていい。

Cはペダルを持っていても、合計はAより約6,500円高い。手持ちのペダルの音を使いたい人向けのルートだ。

ギター用ペダルにマイクを直接挿してはいけない理由

サックス奏者の河原塚ユウジさんのnoteに、こう書かれている。「管楽器はマイクで音を拾うのでそれをそのままギター用のエフェクターには入れられないのです。端子の種類だけでなく、電気信号の種類が違うのでめっちゃ音痩せします」。

端子はXLRとフォーンの変換プラグで無理やり合わせられる。問題はその先の電源と信号の大きさにある。

ファンタム電源が無いと、そもそも鳴らない

管楽器用のクリップマイクは多くがコンデンサー型で、動くための電気をケーブル経由でもらう。これがファンタム電源で、audio-technica PRO35の公式仕様は「ファントムDC11~52V」、電池駆動の記載は無い。

ギター用ペダルはファンタム電源を出さない。つまりPRO35をギター用ペダルに直接挿すと、マイクが動かない。音が小さい以前に、音が出ない。

ATM35のように9V電池で動くマイクや、電源の要らないダイナミックマイクなら音は出る。ただし出力はマイクの小さな信号のままなので、次の「信号の大きさ」の問題が残る。

信号の大きさとファンタムの有無

マイクを受ける段とギターを受ける段は、ファンタム電源の有無と受け側の設計が違う。公式仕様から拾うとこうなる。

入力の段端子入力インピーダンスファンタム電源
ZOOM A1X FOUR 本体 INPUT(楽器用)標準モノラルフォーン470kΩなし
ZOOM MAA-1(A1 FOUR / A1X FOUR 付属)XLR10kΩ+48V
BOSS VE-1 / VE-22 MIC INXLR4kΩ+48V(10mA Max)
ART Tube MP UXLR(フォーンも併設)2kΩ(XLR)/840kΩ(フォーン)+48V

入力インピーダンスは、楽器用の470kΩに対してマイク用は2〜10kΩで、約50〜230倍の差がある。音の大小を決める主因ではないが、マイク用とギター用で受け側の設計が別になっていることは読み取れる。

ART Tube MP Uがフォーン側だけ840kΩにしているのは、そこがギター用の入力だからだ。1台の中に、マイク用とギター用の入力が別々に用意されている。

信号の大きさも違う。A1X FOURの本体入力は定格入力レベル-20dBuで、ギターくらいの信号を前提にしている。MAA-1はXLRで受けたマイクの信号を最大+30dBまで持ち上げて、規定出力-20dBuのフォーンで本体に渡す。

マイクの信号は、持ち上げないとこの-20dBuに届かない。電池式やダイナミックのマイクをギター用ペダルに直接挿すと、この段が無いので音量が小さく痩せる。

間に挟むもので解決する

マイクとペダルの間に「XLRで受けて、ファンタムを出して、フォーンで出す箱」を1つ置く。ZOOMならMAA-1が付属している。BOSS VE-1 / VE-22は、本体のXLR入力がマイクを受けてファンタムも出す。

手持ちのギター用ペダルを活かすなら、ART Tube MP Uのようなマイクプリを使う。商品ページに「+48Vファントム電源スイッチ」「入出力は、平衡XLR・不平衡1/4”フォーンを備えています」と書かれていて、フォーンで出せるのが流用の条件になる。

XLR端子のマイクケーブル

8製品の比較表

総合点は、トランペットやサックスに初めてエフェクターをかける学生が買う前提で付けた5点満点。エフェクターとマイクは役割が違い、比べる軸も違うので、表を分けた。

エフェクター・マイクプリ5製品

総合点はマイク接続・足で操作・電池・安さで付けた。

「管楽器での使いやすさ」は参考の星で、総合点には入れていない。マイクプリは単体でエフェクトがかからないので「―」にした。

総合製品名価格マイク接続足で操作電池安さ役割管楽器での使いやすさ(参考)ファンタム48V電池駆動重さ
14.35ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)Amazon価格を見る楽天市場¥17,900Yahoo!¥17,9004.55.04.04.0エフェクター5.0付属MAA-1から供給可(本体は単3×4で約18時間・MAA-1は単3×2で約15時間)610g
24.20ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)Amazon価格を見る楽天市場¥15,900Yahoo!¥15,9004.53.54.04.5エフェクター4.0付属MAA-1から供給可(本体は単3×4で約18時間・MAA-1は単3×2で約15時間)340g
33.60BOSS VE-1(XLR入力・ファンタム48V)Amazon価格を見る楽天市場¥24,200—5.03.52.53.0エフェクター3.0本体から供給可(単3×4・ファンタムオンで約7時間)600g
43.20BOSS VE-22(XLR入力・ルーパー付き)Amazon価格を見る楽天市場¥55,000Yahoo!¥55,0005.04.52.51.0エフェクター3.0本体から供給可(単3×4)910g
52.95ART Tube MP U(ART127U・真空管マイクプリ)Amazon価格を見る楽天市場¥22,350Yahoo!¥22,3505.01.01.03.5マイクプリ―本体から供給不可(ACアダプター)680g

1位のA1X FOURは、トランペット専用のペダルワウを足で動かせる。A1 FOURとの差は約2,000円で、MAA-1でファンタムまで賄えるのは同じ。

2位のA1 FOURは、付属アダプターでマイクを受けられる機種の中で最安。トランペット向けにチューニングされたEQとオートワウが入っていて、ペダルが要らなければこちらで足りる。

ART Tube MP Uが最下位なのは、足で操作できず電池でも動かないから。単体ではエフェクトがかからず、手持ちのギター用ペダルと組む前提の機材だ。

マイク3本

総合点は楽器への取り付け・ファンタムなしで動く・安さで付けた。吹きながら楽器が動いても、クリップならマイクとの距離が変わらない。

総合製品名価格楽器への取り付けファンタムなしで動く安さ種類ファンタム48V電池駆動重さ
13.85audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)Amazon価格を見る楽天市場¥14,470Yahoo!¥15,1165.01.04.0クリップマイク必要(DC11〜52V)不可8.0g(マイク部)
23.65BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)Amazon価格を見る楽天市場¥4,591Yahoo!¥3,3002.05.05.0ダイナミックマイク(スタンド用)不要不要(電源を使わない)約240g
33.60audio-technica ATM35(クリップ式・9V電池可)—楽天市場¥38,500Yahoo!¥38,5005.05.01.0クリップマイク必要(DC11〜52V)または006P電池可(006P×1で約250時間)8.5g

1位はPRO35。クリップで楽器に留められて、1万円台前半に収まる。2位のXM8500は8製品で最安だが、スタンドに立てるので、吹きながら動くと音量が揺れる。ATM35は電池でも動くのでファンタム電源の無い機器にも挿せるが、価格がPRO35の約2.7倍で3位になった。

管楽器用マルチ:ZOOM A1 FOUR / A1X FOUR

ZOOMの公式ページには「アコースティックギターをはじめ、サックス、トランペット、バイオリン、ハーモニカ、ウッドベースなどのアコースティック楽器全般に幅広く対応」とある。トランペットを名指ししているエフェクターは、今回調べた中でこの2つだけだ。

2機種の差は、エクスプレッションペダルの有無と、エフェクト数(82と90)。A1X FOURは本体にペダルがあり、ZOOM公式が「新開発のトランペット専用ペダルワウ」と書くワウを、吹きながら足で動かせる。

1. ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)

ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)

👍 良い点

  • 付属アダプターでマイクを受けられる機種の中で最安(約15,900円)
  • MAA-1付属でダイナミック・コンデンサーどちらのマイクも繋げる
  • MAA-1にGAINボリュームがあり入力レベルを合わせられる
  • 340gで8製品のエフェクターでは最も軽い
  • 156×130×42mmで鞄に入る

👎 気になる点

  • エクスプレッションペダルが無く、ワウを足で動かせない
  • エフェクト数は82でA1X FOURの90より少ない
  • MAA-1は単3×2本の別電源で、電池が2系統になる
  • マイクとXLRケーブルは別売り
  • ルーパーは最長30秒
ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)
2ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)約15,900円(10月17日時点)

付属アダプターでマイクを受けられる機種の中で最安の約15,900円。付属のMAA-1は「ダイナミックマイクにもファンタム電源が必要なコンデンサーマイクにも対応」と商品ページにあり、GAINボリュームで入力レベルを合わせられる。340gで、156×130×42mmと小さい。

こんな人に:とにかく安く、まず管楽器にリバーブやワウをかけてみたい

2. ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)

ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)

👍 良い点

  • トランペット専用にチューニングされた7バンドEQ・オートワウ・デチューンコーラス
  • 新開発のトランペット専用ペダルワウを足で操作できる
  • ファンタム48V対応のマイクアダプターMAA-1が付属
  • 単3×4本で約18時間、USB給電にも対応
  • ハウリングを抑えるアンチフィードバック・エフェクト

👎 気になる点

  • 約17,900円でA1 FOURより2,000円高い
  • 610gでA1 FOURの約1.8倍の重さ
  • MAA-1は単3×2本の別電源で、電池が2系統になる
  • マイクとXLRケーブルは別売り
  • ルーパーは最長30秒
ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)
1ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)約17,900円(10月17日時点)

A1 FOURにエクスプレッションペダルを足した上位機で、約17,900円。トランペット・サックス・ハーモニカ・バイオリンそれぞれに専用チューニングされた7バンドEQ・オートワウ・デチューンコーラスを持ち、ペダルワウはトランペット専用のものが新開発された。単3×4本で約18時間動き、USB給電にも対応する。

こんな人に:吹きながら足でワウやボリュームを動かしたい

どちらも最大5エフェクトの同時使用、最長30秒のルーパー、68種類のリズムパターンは共通。卓上で音を作るだけならA1 FOUR、本番で足を使うならA1X FOURになる。

ワイヤレス化して動きながら吹くときの配線は、トロンボーンをワイヤレス化してエフェクターをかける記事にまとめてある。受信機の出力がフォーンなので、A1シリーズの本体入力にそのまま挿さる。

ボーカル用エフェクターの流用:BOSS VE-1 / VE-22

古い管楽器の記事で「BOSS VE-20」が勧められているのを見かけるが、VE-20は販売終了で、現行の後継はVE-22(2024年2月発売)。弟分のVE-1も含めて、どちらもXLR入力にファンタム電源48Vを持つ。

ボーカル用なので、管楽器向けのEQやペダルワウは持たない。エコーやダブリングは両機種、ハーモニーはVE-22だけが持つ。どちらもPAへXLRで直接送れる。

1. BOSS VE-1(XLR入力・ファンタム48V)

BOSS VE-1(XLR入力・ファンタム48V)

👍 良い点

  • XLR入力でファンタム48Vを本体から供給できる
  • XLR OUTでPA卓へ直接送れる
  • 単3×4本の電池で動く
  • ステレオミニのPHONES/LINE OUTで家でも試せる
  • エコー7タイプ・メモリー3で操作が少ない

👎 気になる点

  • エフェクトは4タイプで、ワウやオクターバーは無い
  • ファンタムオンだと電池が約7時間
  • ACアダプターは別売り
  • 600gでA1 FOURより重い
  • ボーカル用で管楽器向けの専用EQは無い
BOSS VE-1(XLR入力・ファンタム48V)
3BOSS VE-1(XLR入力・ファンタム48V)約24,200円(10月17日時点)

MIC INが「XLRタイプ、バランス、ファンタム電源(DC 48V、10mA Max)」で、クリップマイクを変換なしで直接挿せる。エフェクトはECHO・DOUBLE・PITCH CORRECT・ENHANCEの4タイプで、エコーは7種類、メモリーは3つ。XLR OUTでPA卓へ、ステレオミニのPHONES/LINE OUTでヘッドホンへ出せる。

こんな人に:エコーとダブリングがあれば足りて、PAにXLRで直接送りたい

2. BOSS VE-22(XLR入力・ルーパー付き)

BOSS VE-22(XLR入力・ルーパー付き)

👍 良い点

  • VE-20の現行後継(2024年2月発売)
  • HARMONY・EFFECT・ECHOの3ブロックを同時に使える
  • 37秒のフレーズ・ルーパー
  • プリセット50+ユーザーメモリー99
  • 外部フットスイッチ・エクスプレッションペダルに対応

👎 気になる点

  • 約55,000円で8製品中もっとも高い
  • 910gで8製品中もっとも重い
  • ACアダプターは別売り
  • エクスプレッションペダルは本体に内蔵しない
  • ボーカル用で管楽器向けの専用EQは無い
BOSS VE-22(XLR入力・ルーパー付き)
4BOSS VE-22(XLR入力・ルーパー付き)約55,000円(10月17日時点)

VE-20の後継で、HARMONY・EFFECT・ECHOの3ブロックを同時に使える。37秒のフレーズ・ルーパー、50のプリセットと99のユーザーメモリーを持ち、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルも繋げる。約55,000円で、8製品の中では最も高い。

こんな人に:1人でハーモニーを重ねたい。予算は5万円出せる

VE-22は仕様は充実しているが、学生が最初に買う1台としては高い。ハーモニーが目的でなければ、A1 FOURとの差額約3.9万円で、ワイヤレスのATW-1101(ワイヤレス化の記事では35,200円)に手が届く。

手持ちのギター用ペダルを活かす:ART Tube MP U

ギター用のペダルをすでに持っているなら、エフェクターを買い足さず、マイクプリを1つ挟む手がある。条件はファンタム電源を出せて、フォーンで出力できること。

1. ART Tube MP U(ART127U・真空管マイクプリ)

ART Tube MP U(ART127U・真空管マイクプリ)

👍 良い点

  • +48Vファンタム電源とフォーン出力で、ギター用ペダルの前に置ける
  • 最大ゲイン70dB
  • XLRとフォーンを同時に出力できる
  • DIボックスとしても使える
  • 入力もXLR 2kΩとフォーン840kΩの両方を持つ

👎 気になる点

  • ACアダプター駆動で電池では動かない
  • 680gの据え置き型で、ペダルボードには載せにくい
  • 約22,350円でA1 FOUR本体より高い
  • これ単体ではエフェクトはかからない
  • ペダルを持っていても、PRO35と組んだ合計はA1 FOURの構成より約6,500円高い
ART Tube MP U(ART127U・真空管マイクプリ)
5ART Tube MP U(ART127U・真空管マイクプリ)約22,350円(10月17日時点)

12AX7真空管を使ったマイクプリで、最大ゲインは70dB。入力はXLR(2kΩ)とフォーン(840kΩ)、出力はXLR(600Ω)とフォーン(300Ω)を同時に使える。+48Vファンタム電源スイッチがあり、DIボックスとしても使えると商品ページにある。

こんな人に:ギター用ペダルを持っていて、マイクだけ繋げるようにしたい

ここでのARTの役割は「マイクをギター用ペダルに繋ぐ変換箱」で、条件はファンタム48Vとフォーン出力の2つ。真空管の音の違いはこの記事では評価していない。

クリップマイク:PRO35 / ATM35と取り付け方

管楽器用のマイクは、楽器に直接取り付けるクリップ式が主流。島村楽器 名古屋パルコ店の記事では、取り付け方の違うマイクが並べて紹介されている。

  • クリップ式:楽器に挟んで留める。サックス・トランペット向け
  • クリップ+グースネック:曲がる首が付いていて、位置を細かく合わせられる
  • ファスナー式:「クリップで挟みにくい木管楽器」(クラリネット・フルート)向け

今回の2本はどちらもaudio-technicaで、付属のホルダーは共通の「楽器用マイクホルダー AT8418」。公式には「クリップタイプのマイクホルダー」とある。

1. audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)

audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)

👍 良い点

  • 約14,470円で2本のクリップマイクの安いほう
  • 最大入力音圧145dBで大音量に耐える
  • 80Hz・18dB/octのローカットスイッチ
  • マイク部8.0gと軽い
  • 楽器用マイクホルダーAT8418とパワーモジュールAT8538が付属

👎 気になる点

  • ファンタム電源(DC11〜52V)専用で電池では動かない
  • ギター用ペダルへの直結は不可
  • マイクからパワーモジュールまでのケーブルが1.8m
  • メーカーでは生産完了で、店頭の在庫限り
  • 周波数特性の上限が18kHzでATM35より狭い
audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)
1audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)約14,470円(10月17日時点)

1万円台前半で買えるクリップ式の定番だが、audio-technica公式では生産完了の表示で、店によっては取り寄せになる。最大入力音圧145dBでトランペットの大音量に耐え、80Hzのローカットスイッチが付く。電源は「ファントムDC11~52V」のみで電池では動かないので、MAA-1かXLR入力のあるエフェクターと組み合わせる。

こんな人に:約3万円でエフェクターと一緒に買う、最初の1本

2. audio-technica ATM35(クリップ式・9V電池可)

audio-technica ATM35(クリップ式・9V電池可)

👍 良い点

  • 006P電池でも動く(約250時間)
  • 最大入力音圧150dB(ファンタム48V時)
  • ケーブル7.6mで取り回しが長い
  • 周波数特性100〜20,000Hz
  • 楽器用マイクホルダーAT8418が付属

👎 気になる点

  • 約38,500円でPRO35の約2.7倍
  • 電池で動いても出力はマイクレベルで、ペダル直結は不可
  • 電池駆動時は最大入力音圧が143dBに下がる
  • メーカーでは生産完了で、店頭の在庫限り
  • ローカットが12dB/octでPRO35の18dB/octより緩い
audio-technica ATM35(クリップ式・9V電池可)
3audio-technica ATM35(クリップ式・9V電池可)約38,500円(10月17日時点)

006P形の9V電池でも動くので、ファンタム電源の無い機器にも挿せる。電池寿命は約250時間、ケーブルは7.6m。最大入力音圧はファンタム48V時150dB、電池時143dB。約38,500円で、PRO35の約2.7倍の価格。公式では生産完了の表示で、後継の型番は案内されていない。

こんな人に:ファンタム電源の無い機材と組み合わせる予定がある

A1シリーズやVE-1と組むなら、ファンタムが出るのでPRO35で足りる。ATM35が効くのは、ファンタムの無い送信機や録音機に挿す場面だ。

マイクをUSBとXLR、ダイナミックとコンデンサーで分けた全体像は、大学生におすすめのマイク12選で比べている。管楽器用のクリップマイクは別枠だが、ファンタム電源の考え方は同じだ。

1万円以下で買えるマイク

クリップマイクは、新品で1万円を切る良い選択肢が見当たらない。PRO35(約14,470円)が下限で、それより安い楽器用のグースネックマイクは、楽器に留めるクランプが別売りだったり、楽天では転売系の出品しか無かったりする。

1万円以下に抑えるなら、楽器に付けずにスタンドに立てるダイナミックマイクにする。ダイナミックマイクはファンタム電源が要らず、A1シリーズ付属のMAA-1もBOSS VE-1のXLR入力も受けられる。吹きながら楽器を動かすとマイクとの距離が変わって音量が揺れるので、座って吹く練習や、立ち位置の決まったステージ向きだ。

1. BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)

BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)

👍 良い点

  • 楽天で約4,591円と8製品で最安
  • ダイナミック型でファンタム電源も電池も要らない
  • A1シリーズ付属のMAA-1にもBOSS VE-1のXLR入力にも挿せる
  • マイクスタンド用のアダプターとキャリングケースが付属
  • カーディオイドで周りの音やハウリングを拾いにくい

👎 気になる点

  • メーカーの分類はボーカル用で、管楽器向けの設計ではない
  • 楽器に付けられないので、吹きながら動くと音量が変わる
  • マイクスタンドとXLRケーブルは別売り
  • 周波数特性の上限は15kHzで、PRO35の18kHzより低い
  • 出力はマイクレベルなので、ギター用ペダルへの直結は不可
BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)
2BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)約3,300円(10月17日時点)

メーカーの分類はボーカル用のダイナミックマイクで、周波数特性は50Hz〜15kHz、インピーダンスは150Ω、重さは約240g。ファンタム電源も電池も要らないので、A1 FOURに付属するMAA-1や、BOSS VE-1のXLR入力にそのまま挿せる。スタンド用のアダプターとケースが付属し、XLRケーブルとマイクスタンドは別に買う。

こんな人に:まず家で、1万円以下のマイクでエフェクターを試したい

A1 FOURと合わせて約20,491円で、PRO35で組むより約1万円安い。動きながら吹きたくなったら、マイクだけPRO35のようなクリップ式に替えればいい。

古い記事の機材は買えないものが多い

管楽器×エフェクターの記事は2020年前後に書かれたものが多く、紹介されている機材が今は買えない。

  • BOSS VE-20:販売終了。現行はVE-22
  • audio-technica SLICK FLY VP-01:中古流通のみ
  • audio-technica ATM350U系(有線):楽天で見つかるのは木管用のATM350Wとワイヤレス専用型番で、有線の本体は新品が見当たらなかった

ZOOM公式のマルチエフェクター一覧でも、アコースティック楽器用はA1 FOUR / A1X FOURの2機種だけが現行(2026年10月6日時点)。「今買うならZOOM A1シリーズ」と書いている古い記事は、その点だけは今も合っている。

演奏をパソコンに録るなら、エフェクターの先にオーディオインターフェースが要る。A1シリーズの出力はフォーンなので、ライン入力に挿せばいい。

学生におすすめ3選

予算の少ない学生が、最初の1セットを組む前提で選んだ。A1 FOUR・A1X FOURにマイクは付かないので、XM8500かPRO35と組み合わせる。XLRケーブルはどの組み合わせでも別に要る。

  • 予算を抑えるなら → BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)(約4,591円)。スタンドに立てて吹く形で、A1 FOURと組んで約2万円。座って吹く練習や、立ち位置の決まったステージなら足りる。
  • 定番で始めるなら → ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)(約15,900円)。エフェクターの比較表で2位、付属アダプターでマイクを受けられる機種の中では最安。付属のMAA-1でダイナミックマイクもクリップマイクも受けられ、トランペット向けのEQとオートワウを持つ。
  • 長く使うなら → ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)(約17,900円)。トランペット専用のペダルワウを足で動かせて、本番でも使える。A1 FOURとの差額は約2,000円。
BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)
2BEHRINGER XM8500(ダイナミック・スタンド用)約3,300円(10月17日時点)

スタンドに立てて吹く形で、A1 FOURと組んで約2万円。座って吹く練習や、立ち位置の決まったステージなら足りる。

こんな人に:予算を抑えるなら

ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)
2ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)約15,900円(10月17日時点)

エフェクターの比較表で2位、付属アダプターでマイクを受けられる機種の中では最安。付属のMAA-1でダイナミックマイクもクリップマイクも受けられ、トランペット向けのEQとオートワウを持つ。

こんな人に:定番で始めるなら

ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)
1ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)約17,900円(10月17日時点)

トランペット専用のペダルワウを足で動かせて、本番でも使える。A1 FOURとの差額は約2,000円。

こんな人に:長く使うなら

トランペットにエフェクターをかける機材3選

エフェクターはA1 FOURかA1X FOURで、どちらを選んでもPRO35と組めば合計3万円台前半に収まる。

  • 迷ったら → ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)(約15,900円)。エフェクターの比較表で2位、付属アダプターでマイクを受けられる機種の中では最安。付属のMAA-1でPRO35を受けて合計約3万円。手持ちのボーカルマイクをスタンドで立てれば、マイクを買わずに鳴る。
  • 吹きながら足で操作したいなら → ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)(約17,900円)。トランペット専用のペダルワウを足で動かせる。PRO35と合わせて約3.2万円。
  • マイクを一緒に買うなら → audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)(約14,470円)。最大入力音圧145dB、ローカット付きで1万円台前半。メーカーでは生産完了なので、取り寄せや売り切れに注意。
ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)
2ZOOM A1 FOUR(ペダルなし・82エフェクト)約15,900円(10月17日時点)

エフェクターの比較表で2位、付属アダプターでマイクを受けられる機種の中では最安。付属のMAA-1でPRO35を受けて合計約3万円。ダイナミックマイクも受けるので、手持ちのボーカルマイクをスタンドで立てればマイクを買わずに鳴る。

こんな人に:迷ったら

ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)
1ZOOM A1X FOUR(ペダル付き・90エフェクト)約17,900円(10月17日時点)

トランペット専用のペダルワウを、吹きながら足で動かせる。MAA-1付属でマイクプリ不要。PRO35と合わせて約3.2万円。

こんな人に:吹きながら足で操作したいなら

audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)
1audio-technica PRO35(クリップ式・ファンタム専用)約14,470円(10月17日時点)

最大入力音圧145dB、ローカット付きで1万円台前半。A1 FOURと組んで約3万円。メーカーでは生産完了なので、取り寄せや売り切れになることがある。

こんな人に:マイクを一緒に買うなら

A1 FOURにPRO35を足した約3万円が、この記事の基準の構成。ワイヤレスを足すのは、有線で鳴らしてケーブルが邪魔になってからで遅くない。

出典(2026年10月6日時点)

よくある質問

トランペットにエフェクターをかけるには何を買えばいい?

クリップ式のマイクと、マイクを受けられるエフェクターの2つ。ZOOM A1 FOUR(約15,900円)にはマイクアダプターMAA-1が付属していて、audio-technica PRO35(約14,470円)をXLRで繋げば合計約3万円で音が出る。これにXLRケーブルと、アンプやPAへ出すケーブルが別に要る。マイクをスタンドに立てて吹くなら、ダイナミックマイクのBEHRINGER XM8500(約4,591円)に替えて合計約2万円になる。

ギター用のエフェクターにマイクを直接挿して使える?

使えない。管楽器用のクリップマイクの多くはコンデンサー型で、PRO35はファンタム電源DC11〜52Vが無いと動かない。ギター用ペダルはファンタム電源を出さないので、PRO35を挿しても音が出ない。電池で動くマイクでも、マイクの信号はギターより小さく、持ち上げる段が無いと音量が小さく痩せる。間にファンタム電源付きのマイクプリ(ART Tube MP Uなど)を挟めば、手持ちのペダルを使える。

ボーカル用のエフェクターでも管楽器に使える?

使える。BOSS VE-1やVE-22はXLR入力にファンタム電源48Vを持つので、クリップマイクを直接挿せる。エコーやダブリングは両機種にあり、ハーモニーはVE-22だけが持つ。どちらも管楽器向けのEQやペダルワウは持たないので、ZOOMのA1シリーズのような管楽器向けマルチとは得意分野が違う。

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