DTM初心者向けMIDIキーボード10選!【2026年10月版】

「DTMを始めるならMIDIキーボードが要る」とはよく聞く。ただ探すと25鍵から88鍵まであって、値段も7千円弱から10万円超までばらけるけど、最初の1台は25〜49鍵、1万円前後で足りる。
結論 片手でメロディを置くだけなら AKAI LPK25 MK2(6,799円)、左手でコードも押さえたいなら KORG microKEY2-49(14,499円)、ドラムをパッドで叩きたいなら Arturia MiniLab 3(13,737円)。88鍵は「ピアノを弾く前提でDTMを続ける」と決まってからで遅くない。
価格は2026年10月時点で確認した実売の目安です。セール・在庫で変動するので、購入前にリンク先で最新価格を確認してください。この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載商品の選び方・星の意味・実際に所有している機材は評価基準で公開しています。
目次 / INDEX
選び方:鍵盤数で決まる
MIDIキーボード(鍵盤を押した情報をパソコンに送るだけの機械で、それ自体は音が出ない)は、DAW側の音源を鳴らすためのスイッチみたいなものだから、高いものを買っても曲の音は変わらない。変わるのは「何鍵あるか」で決まる弾きやすさと、机の上の占有面積だ。実際の音は、DAWから制作用のモニターヘッドホンやスピーカーで聴くことになる。
MIDIキーボードの違いは、突き詰めると「何鍵か」と「鍵盤の形」の2つに集約される。パッドやノブは後から足せるが、鍵盤数は買い直すしかない。だからまず鍵盤数を決める。
| 鍵盤数 | 机の幅の目安 | 両手で弾けるか | 価格帯 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 25鍵 | 約30〜36cm | 片手向き(2オクターブ) | 7,000〜17,000円 | 打ち込み中心・机が狭い・持ち運ぶ |
| 37鍵 | 約57cm | ぎりぎり(3オクターブ) | 12,000円弱 | コードとメロディを同時に押さえたい |
| 49鍵 | 約71cm〜(ミニ鍵盤の場合) | 弾ける(4オクターブ) | 14,500円前後〜 | 両手で弾きたい・ピアノ経験あり |
| 88鍵 | 約130〜145cm | ピアノと同じ(7オクターブ超) | 120,000円〜 | ピアノ曲を録る・電子ピアノ代わり |
オクターブ(ドから次のドまでの音の幅)は12鍵で1つ。25鍵なら2オクターブ、49鍵なら4オクターブが一度に手元にある。
足りない音域は本体のオクターブボタンでずらせるので、25鍵でも低音も高音も出せる。ただし「ずらす」のと「両手で同時に押さえる」のは別の話で、ここが鍵盤数で決まる。
25鍵
- 幅30cm台で、ノートPCの手前に置いてもキーボードが打てる
- 片手でメロディやベースラインを置く打ち込みには十分
- 両手でコード+メロディは無理。左手を使うならオクターブボタンで行き来する
- 7,000円前後から買えるので、DTMが続くか分からない段階の1台目に向く
- パッド・ノブ付きの機種が多く、この鍵盤数だけ選択肢が極端に多い
- 少しだけ広い32鍵のミニ鍵盤もある(M-Audio Keystation Mini 32 MK3)
37鍵
- 3オクターブあれば、左手でコード、右手でメロディが一応届く
- 幅約57cmで、ノートPCの横に並べて置ける長さ
- 選択肢が少なく、実質 KORG microKEY2-37 の一択に近い
- 25鍵では足りないが49鍵は大きい、という人の落としどころ
49鍵
- 4オクターブで両手演奏ができる。ピアノ経験者が「まず1台」で選ぶならここ
- 同じ49鍵でも、フルサイズ鍵盤はミニ鍵盤(約71cm)よりひと回り大きくなる
- 価格は14,500円前後から。フルサイズになると3万円台に上がる
- 机に置きっぱなしにする前提。持ち運びは現実的でない
88鍵
- ピアノと同じ鍵盤数で、ピアノ曲をそのまま両手で録れる
- 幅1.3〜1.45m。一般的な学習机(幅100〜120cm)には載らない
- 12万円前後。電子ピアノをMIDIキーボードとして使う手もある
- 最初の1台ではなく、続けると決まってからの買い物
僕自身は Roland A-88MKII(88鍵)を Logic Pro で使っていて、その前は M-Audio Keystation 61 を使っていた。価格は2026年10月時点の実売目安なので、購入時に確認してほしい。
鍵盤の形で選ぶ
鍵盤数の次は鍵盤の形。同じ「25鍵」でも中身はかなり違う。
| ミニ鍵盤 | フルサイズ(シンセ鍵盤) | ハンマーアクション | ボタン型 | |
|---|---|---|---|---|
| 鍵盤の幅 | ピアノより狭い | ピアノと同じ | ピアノと同じ | 平たいボタン |
| 重さ・タッチ | 軽い | 軽い | ピアノに近い重さ | 押すだけ |
| 本体の厚み・重量 | 薄い・軽い | 中間 | 厚い・10kg超 | 極薄 |
| 価格帯 | 7,000〜17,000円 | 30,000円〜 | 100,000円〜 | 8,000円前後 |
| 持ち運び | ◎ | △ | × | ◎ |
| こんな人に | 打ち込み中心 | ピアノ経験あり | ピアノ曲を録る | 出先で打ち込む |
ミニ鍵盤
- 鍵盤1本の幅がピアノより一回り狭く、本体が小さくなる
- 25鍵〜49鍵の安い機種はほぼこれ。LPK25 MK2 も microKEY2 も MiniLab 3 もミニ鍵盤
- 打ち込み(マウスの代わりに音符を置く用途)なら不便はない
- ピアノを弾いてきた人は指の間隔が合わず、最初は押し間違える
フルサイズ(シンセ鍵盤)
- 鍵盤の幅はピアノと同じで、タッチは軽い
- ピアノ経験者が違和感なく弾ける最低ライン
- 3万円台からなので、最初の1台としては予算オーバーになりやすい
ハンマーアクション
- 鍵盤の中に重りが入っていて、ピアノのように押した重さが返ってくる
- 電子ピアノと同じ構造なので、本体が重く厚い
- ピアノ曲をそのまま録る人以外には過剰
- 10万円を超える。電子ピアノをUSBでつなぐ代替案も検討していい
ボタン型
- KORG nanoKEY2 がこれ。ピアノ型の鍵盤ではなく、平たいボタンが25個並んでいる
- 厚さ約16mmで、ノートPCと一緒にカバンに入る
- 出先で打ち込む、机が極端に狭い、という用途なら成立する
- ピアノの弾き心地を想像して買うと驚くので、そこだけは先に知っておいてほしい
パッド・ノブ・付属ソフトで選ぶ
鍵盤以外の要素。あると便利だが、最初の1台では「無くても曲は作れる」ことを先に言っておく。
| 要素 | 何ができるか | 要る人 | 要らない人 |
|---|---|---|---|
| パッド | 指で叩いてドラムを打ち込む・クリップを再生する | ヒップホップ・EDMのビートを作る | ピアノやストリングスが中心 |
| ノブ・フェーダー | 音量やフィルターを手元のツマミで動かす | 演奏しながら音を変えたい | マウスで足りる |
| ホイール | ピッチベンド(音程を滑らかに上下)とモジュレーション(揺らぎ) | シンセのリードを弾く | 打ち込み中心 |
| ペダル端子 | サステインペダル(ピアノの右ペダル)をつなぐ | ピアノ・エレピを弾く | 打ち込み中心 |
| 付属ソフト | DAWの簡易版やソフト音源が同梱 | まだDAWを持っていない | MacでLogic/GarageBandを使う |
パッド
- 8個か16個が主流。ドラムの打ち込みが鍵盤よりずっと速い
- MiniLab 3・MPK mini IV・Launchkey Mini 25 MK4 のように25鍵機に付くことが多い
- 後から単体のパッドコントローラーを足すこともできる
ノブ・フェーダー
- DAWの画面を見ずに音量やエフェクトの量を動かせる
- 最初はどのノブが何に対応しているかの設定でつまずく
- 打ち込み中心ならマウスで足りる。無くても困らない
付属ソフト
- Ableton Live Lite(Abletonの機能制限版)が付く機種が多い。MiniLab 3 と Launchkey Mini 25 MK4 はこれ
- MiniLab 3 には Arturia の Analog Lab Intro(ソフト音源)も付く
- MacならGarageBandが無料で入っているので、付属ソフト目当てで機種を選ぶ必要は薄い。DAWの選び方はDAWの学割はどこまで安くなる?にまとめている
10台の比較表
総合点は安さ・音域・鍵盤のタッチ・パッドとノブ・ベンドとペダル・置きやすさで付けた。
| 総合 | 製品名 | 種類 | 価格 | 安さ | 音域 | 鍵盤のタッチ | パッドとノブ | ベンドとペダル | 置きやすさ | 鍵盤数 | パッド・ノブの数 | ピッチベンド・モジュレーション | ペダル端子 | 幅×奥行 | 重さ | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 13.73 | Arturia MiniLab 3 | スリム鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥13,737 | Yahoo!¥14,806 | 3.5 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | 4.0 | 4.5 | 25鍵 | パッド8(2バンク)・エンコーダー8・スライダー4 | タッチセンサー | あり(サステイン・エクスプレッション) | 355×220mm | 1.35kg |
| 23.68 | AKAI MPK mini IV | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥16,799 | Yahoo!¥16,500 | 3.0 | 2.0 | 3.0 | 4.5 | 5.0 | 4.5 | 25鍵 | パッド8・ノブ8 | ホイール | あり(サステイン) | 347.5×192mm | 1.05kg |
| 33.60 | Novation Launchkey Mini 25 MK4 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥17,200 | Yahoo!¥17,199 | 3.0 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | 4.0 | 4.5 | 25鍵 | パッド16・エンコーダー8 | タッチストリップ | あり(サステイン) | 約339×177mm | 約0.8kg |
| 43.38 | Arturia MicroLab mk3 | スリム鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥9,680 | Yahoo!¥9,680 | 4.5 | 2.0 | 3.0 | 1.0 | 4.0 | 4.5 | 25鍵 | なし | タッチストリップ | あり(サステインなど) | 406×125mm | 0.615kg |
| 53.35 | KORG microKEY2-37 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥12,980 | Yahoo!¥12,980 | 4.0 | 3.0 | 3.0 | 1.0 | 5.0 | 3.5 | 37鍵 | なし | ホイール | あり(ダンパー) | 565×139mm | 1.0kg |
| 53.35 | M-Audio Keystation Mini 32 MK3 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥6,800 | Yahoo!¥6,800 | 5.0 | 2.5 | 3.0 | 1.5 | 2.0 | 4.5 | 32鍵 | ボリュームノブ1 | ボタン | なし(サステインボタン) | 418×105mm | 0.45kg |
| 73.28 | KORG microKEY2-49 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥15,950 | Yahoo!¥15,950 | 3.5 | 4.0 | 3.0 | 1.0 | 5.0 | 3.0 | 49鍵 | なし | ホイール | あり(ダンパー) | 709×139mm | 1.4kg |
| 83.15 | AKAI LPK25 MK2 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥6,799 | Yahoo!¥6,799 | 5.0 | 2.0 | 3.0 | 1.0 | 1.0 | 5.0 | 25鍵 | なし | なし | なし(端子はUSBのみ) | 348×102mm | 0.45kg |
| 93.13 | Roland A-88MKII | ハンマーアクション | Amazon価格を見る | 楽天市場¥119,900 | Yahoo!¥119,900 | 1.0 | 5.0 | 5.0 | 4.5 | 5.0 | 1.0 | 88鍵 | パッド8・つまみ8 | レバー | あり(3系統) | 1,429×274mm | 17.5kg |
| 102.98 | KORG nanoKEY2 | ボタン型 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥7,920 | Yahoo!¥7,920 | 4.5 | 2.0 | 1.0 | 1.0 | 2.0 | 5.0 | 25鍵 | なし | ボタン | なし | 325×83mm | 244g |
1位のMiniLab 3は、パッドとエンコーダー、ペダル端子が1万円台前半にそろう。2位のMPK mini IVは、ピッチとモジュレーションがホイールで、サステインペダルもつなげる。
88鍵のA-88MKIIは鍵盤とコントローラーの星が最も多い。それでも幅1,429mm・17.5kgで、置きやすさと値段の分だけ順位が下がった。
25鍵(約7,000〜17,000円)
選択肢がいちばん多い鍵盤数。安い順に並べる。
1. AKAI LPK25 MK2
👍 良い点
- 7,000円を切る最安クラス
- USBケーブル1本で動く
- 重さ約450gで机の隅に置ける
- アルペジエーター内蔵で遊べる
- オクターブボタンで音域を広げられる
👎 気になる点
- 2オクターブなので両手演奏は無理
- ミニ鍵盤で指がぶつかりやすい
- パッド・ノブがなく操作は全部DAW側
- ピッチベンドのホイールがない
- 画面がなく設定状態が見えない
25鍵で6,799円。ミニ鍵盤にアルペジエーター(押さえた和音を自動で分散して鳴らす機能)とオクターブボタンだけを載せた、机の隅に置ける最小構成。パッドやノブがないぶん、最初に覚えることが少ない。
こんな人に:打ち込みを始めたいが、まず安く試したい
2. KORG nanoKEY2
👍 良い点
- 厚さ約16mmでノートPCと一緒に鞄に入る
- 25鍵で8,000円を切る
- ベロシティ対応で強弱は付けられる
- USBバスパワーで電源不要
- オクターブ・ピッチ・モジュレーションのボタン付き
👎 気になる点
- 鍵盤が平たいボタン状でピアノとは別物
- ピッチベンドがホイールでなくボタン
- 端子がUSB-Cではなく変換が要る
- ペダル端子がなく足で伸ばせない
- 机で本気に弾く用途には向かない
鍵盤がピアノ型ではなく平たいボタン状で、厚さは約16mm。カバンに入れて持ち歩き、出先で打ち込むための1台。「鍵盤を弾く」道具ではなく「音符を置く」道具として見ると評価が変わる。
こんな人に:持ち運び最優先で、ピアノの弾き心地は求めない
3. Arturia MiniLab 3
👍 良い点
- パッドでドラムを指で叩ける
- ノブとフェーダーでDAWを手元操作
- Analog Lab Introが付属
- USB-CとMIDI Out端子あり
- サステインペダル端子あり
👎 気になる点
- 25鍵なので両手演奏は無理
- スリム鍵盤で幅は狭め
- 付属ソフトの登録・設定に手間がかかる
- パッドとノブのぶん、25鍵だけの機種より大きく重い
- 幅35cm強で最小クラスよりは大きい
25鍵にパッドとノブ・フェーダーが載って14,000円弱。Arturia の Analog Lab Intro(ソフト音源)などのソフトが付くので、買った日に鳴らせる音が用意されている。
こんな人に:鍵盤だけでなくドラムやツマミも触りたい
4. AKAI MPK mini IV
👍 良い点
- ベロシティ対応パッドで打ち込みが速い
- ノブで音色や音量を手元で調整
- パッドとノブが一体で機材が増えない
- 25鍵でノートPCの前に収まる
- 定番シリーズで解説記事や動画が多い
👎 気になる点
- 25鍵なので両手演奏は無理
- ミニ鍵盤で指がぶつかりやすい
- MK3と型番が紛らわしい
- 機能が多く最初は設定に迷う
- LPK25 MK2の2倍以上の価格
MPK mini シリーズの現行機で、25鍵とパッド・ノブを1台にまとめた定番の形。前世代の MK3 から世代交代しているので、買うときは型番を確認したい。
こんな人に:定番を選んで、解説動画を見ながら覚えたい
5. Novation Launchkey Mini 25 MK4
👍 良い点
- 16パッドでクリップ再生とドラム両方に使える
- 8ノブでDAWを手元操作
- Ableton Live Liteが付属
- スケール機能で音を外さず弾ける
- USB-CとMIDI Out・ペダル端子あり
👎 気になる点
- 25鍵なので両手演奏は無理
- ミニ鍵盤で指がぶつかりやすい
- 真価はAbletonでないと出しにくい
- 25鍵の中では最も高い
- 機能が多く覚えることも多い
Ableton Live との連携を前提に作られたシリーズの最新世代。16パッドと8ノブが付き、Ableton Live Lite も同梱。学割(新規購入が50%オフ)で Ableton を買うつもりなら、相性はこれがいちばんいい。
こんな人に:Ableton Live でループを組みたい
37鍵(約11,800円)
1. KORG microKEY2-37
👍 良い点
- 3オクターブで片手コード+メロディが届く
- ピッチ・モジュレーションのホイール付き
- ダンパーペダル端子あり
- USBバスパワーでケーブル1本
- 11,799円で37鍵は割安
👎 気になる点
- 両手で本格的に弾くには足りない
- パッド・ノブがなくドラムは鍵盤で叩く
- ミニ鍵盤で指がぶつかりやすい
- 端子がUSB-Cではない
- Bluetooth非対応の有線モデル
3オクターブで幅約57cm。ノートPCの横に置ける長さで、左手のコードと右手のメロディを同時に鳴らせる。25鍵で足りないが49鍵は大きい、という人の落としどころ。
こんな人に:机が狭いが、左手でコードも押さえたい
49鍵(約14,500円〜)
両手で弾ける最小の鍵盤数。ミニ鍵盤とフルサイズで価格が倍違う。
1. KORG microKEY2-49
👍 良い点
- 4オクターブで両手演奏ができる
- 15,000円弱で49鍵は割安
- ペダル端子あり
- 幅約71cmでノートPCの手前に置ける
- USBバスパワーで電源不要
👎 気になる点
- ミニ鍵盤なのでピアノの感覚とは違う
- パッド・ノブがなく操作はDAW側
- 端子がUSB-Cではない
- 画面がなく設定は本体ボタンだけ
- Bluetooth非対応の有線モデル
4オクターブあれば両手で弾ける。幅約71cmはノートPCの手前に置ける限界のサイズで、ミニ鍵盤のまま音域だけ広げた形。ピアノ経験者が「まず1台」で選ぶならここ。
こんな人に:両手で弾きたいが、机にフルサイズ鍵盤は置けない
88鍵(約12万円)
1. Roland A-88MKII
👍 良い点
- 88鍵ハンマーアクションでピアノと同じ弾き方
- ノブとパッドで操作も手元
- USB-Cで接続できる
- MIDI 2.0に今後対応予定
- 88鍵なので音域が足りなくならない
👎 気になる点
- 119,900円で最初の1台には重い
- 幅が1mを超え机がほぼ埋まる
- 重く気軽に動かせない
- 機能が多く初心者は使わない部分が多い
- 学生には過剰なスペック
88鍵のハンマーアクションを積んだMIDIキーボードで、電子ピアノと同じ弾き方ができる。僕が今 Logic Pro で使っている機種でもある。最初の1台としては勧めないが、ピアノ曲を録るなら最終的にここに来る。
こんな人に:ピアノを弾く前提でDTMを続ける
1万円以下で買えるMIDIキーボード
25鍵の節で紹介したLPK25 MK2(6,799円)とnanoKEY2(7,920円)のほかに、1万円を切る機種が2つある。
1. M-Audio Keystation Mini 32 MK3
👍 良い点
- 32鍵で25鍵より7鍵広い
- 7千円を切る
- ベロシティカーブ(強弱の付き方)を選べる
- サステインボタンでペダルなしでも音を伸ばせる
- USBバスパワーでドライバーなしで動く
👎 気になる点
- ピッチベンドとモジュレーションがホイールでなくボタン
- ペダル端子がない
- ノブはボリューム1つだけでパッドもない
- ミニ鍵盤なので両手演奏には狭い
- 2018年発売で新しい機種ではない
32鍵のミニ鍵盤。25鍵より7鍵広く、片手で弾くときにオクターブボタンを押す回数が減る。重さ約450gで、ノートPCと一緒に持ち歩ける。
こんな人に:25鍵では少し狭いが、安く済ませたい
2. Arturia MicroLab mk3
👍 良い点
- USB-Cで最近のMacに直接挿せる
- ピッチベンドとモジュレーションのタッチストリップ付き
- サステインペダル端子がある
- Analog Lab IntroとAbleton Live Liteが付く
- コードモードで1鍵で和音を鳴らせる
👎 気になる点
- 25鍵なので両手演奏は無理
- パッドもノブもない
- スリム鍵盤でピアノより幅が狭い
- LPK25 MK2より3,000円ほど高い
- 重さ約620gでLPK25 MK2より重い
Arturiaの25鍵で、1万円を切る。USB-Cでつながり、ピッチベンドとモジュレーションはタッチストリップで操作する。Analog Lab Introが付くので、GarageBandが無いWindowsでも買った日から音が出せる。
こんな人に:USB-Cで挿したい・ピッチベンドを使いたい
61鍵から88鍵に買い替えた理由
僕が最初に使っていたのは M-Audio Keystation 61 だった。61鍵なら5オクターブあって、両手で弾くには十分。値段も安くて、最初の1台としては悪くない選択だったと思う。
ただ、弾いていると鍵盤が本体から飛び出してくることがあった。演奏中に鍵盤が1本浮いてきて、押し戻して、また弾いて、また浮く。壊れているわけではないので使えはするけど、録っている最中にこれが起きると集中が切れる。
扱いが面倒になって、Roland A-88MKII に買い替えた。今はこれを Logic Pro につないで、DTMと宅録に使っている。
この話から言えることは2つ。
1つ目は、鍵盤数は買い直せない、ということ。買い替えた理由は鍵盤の作りで、61鍵で足りなかったわけではない。それでも88鍵を選んだのは「どうせ買い直すなら上限まで」と思ったからだ。
最初から自分がどこまでやるかを決めておけば、途中の1台は要らなかったかもしれない。
2つ目は、安い鍵盤を否定する話ではない、ということ。僕の個体がそうだっただけかもしれないし、今の Keystation 61 MK3 は別物の可能性もある。それでも「鍵盤がしっかり固定されているか」は、買ってからしか分からないポイントとして頭に入れておいてほしい。
念のため書いておくと、A-88MKII は最初の1台に勧める機種ではない。12万円で、幅は1mを超え、重い。DTMを続けると決まって、ピアノを弾く前提で環境を組むと決めてから買うものだ。
学生におすすめ3選
10台挙げたので、予算で選べるよう3つに絞る。全部2万円以下で、どれも「最初の1台」として成立する。
- いちばん安く済ませるなら → AKAI LPK25 MK2(6,799円) … 25鍵・アルペジエーター付きで7,000円を切る。パッドもノブもないが、打ち込みを始めるだけならこれで足りる。DTMが続くか分からない段階の1台目。
- 両手で弾きたいなら → KORG microKEY2-49(14,499円) … 4オクターブで両手演奏ができる最安クラス。ミニ鍵盤で幅約71cmなので、ノートPCの手前にも置ける。ペダル端子もあって、ピアノ経験者の1台目に向く。
- ドラムも叩きたいなら → Arturia MiniLab 3(13,737円) … 25鍵にパッドとノブ・フェーダー付き。Analog Lab Intro などのソフトが付くので、Mac以外の人も買った日から音が出せる。EDMやヒップホップ志向なら、鍵盤よりパッドを使う時間のほうが長くなる。
25鍵・アルペジエーター付きで7,000円を切る。パッドもノブもないが、打ち込みを始めるだけならこれで足りる。DTMが続くか分からない段階の1台目。
こんな人に:いちばん安く済ませるなら
4オクターブで両手演奏ができる最安クラス。ミニ鍵盤で幅約71cmなので、ノートPCの手前にも置ける。ペダル端子もあって、ピアノ経験者の1台目に向く。
こんな人に:両手で弾きたいなら
| 総合 | 製品名 | 種類 | 価格 | 安さ | 音域 | 鍵盤のタッチ | パッドとノブ | ベンドとペダル | 置きやすさ | 鍵盤数 | パッド・ノブの数 | ピッチベンド・モジュレーション | ペダル端子 | 幅×奥行 | 重さ | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 13.73 | Arturia MiniLab 3 | スリム鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥13,737 | Yahoo!¥14,806 | 3.5 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | 4.0 | 4.5 | 25鍵 | パッド8(2バンク)・エンコーダー8・スライダー4 | タッチセンサー | あり(サステイン・エクスプレッション) | 355×220mm | 1.35kg |
| 73.28 | KORG microKEY2-49 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥15,950 | Yahoo!¥15,950 | 3.5 | 4.0 | 3.0 | 1.0 | 5.0 | 3.0 | 49鍵 | なし | ホイール | あり(ダンパー) | 709×139mm | 1.4kg |
| 83.15 | AKAI LPK25 MK2 | ミニ鍵盤 | Amazon価格を見る | 楽天市場¥6,799 | Yahoo!¥6,799 | 5.0 | 2.0 | 3.0 | 1.0 | 1.0 | 5.0 | 25鍵 | なし | なし | なし(端子はUSBのみ) | 348×102mm | 0.45kg |
MIDIキーボードが決まったら、次に要るのはDAW(音を鳴らして曲を組むソフト)と、マイクや楽器の音をパソコンに取り込むオーディオインターフェース。それぞれの選び方はこっちにまとめた。
関連記事 DAWの学割はどこまで安くなる?無料で始めて学生価格で伸ばす選び方 Logic Pro・Ableton・Cubaseの学割条件と、無料のGarageBandで足りるかの判断。 読む → 関連記事 オーディオインターフェースのおすすめ・選び方と入門〜本命を価格帯別に比較 DTMの相棒。入出力・接続・価格で選ぶ、失敗しない一台の見つけ方。 読む →よくある質問
MIDIキーボードは何鍵を買えばいい?
最初の1台は25〜49鍵で足りる。片手でメロディを置くだけなら25鍵、左手でコードも押さえたいなら37鍵か49鍵。88鍵はピアノ曲を両手で録る人向けで、幅が1.4m前後・価格も10万円超になるので、DTMを続けると決まってからでいい。
MIDIキーボードだけで音は出る?
出ない。MIDIキーボードは鍵盤を押した情報をパソコンに送るだけの機械で、音を鳴らすのはDAW側の音源。MacならGarageBandやLogic Proが音を出す。逆に言えば、音の良し悪しはキーボードの値段では決まらない。
ミニ鍵盤とフルサイズ鍵盤はどっちがいい?
打ち込み中心で机が狭いならミニ鍵盤。ピアノ経験があって鍵盤の幅が縮むのが嫌ならフルサイズ。同じ49鍵でも、フルサイズ鍵盤のほうがひと回り大きいので、先に机に置ける長さを測ってから決めると失敗しない。