Mac用の外付けSSDの選び方【2026年8月版】速度が出ない落とし穴とTime Machine

目次 / INDEX

MacBookのストレージは基板に直付けされていて、買った後から増やせない。足りなくなったら、外付けSSDでしのぐしかない。

僕はApple SiliconのMacBookを毎日使っていて、フォーマットやTime Machineまわりの挙動は自分の環境で確認しているが、この記事で扱う外付けSSD自体は所有していない。製品については仕様と実売価格を調べてまとめた調査記事として読んでほしい。

結論 先に結論を書くと、Macでは「高い=速い」が成立しない。2,000MB/s級をうたう高価な製品(Gen2x2対応)を買っても、Macは規格に対応していないので1,000MB/s前後で頭打ちになる。だから選択肢は実質二つ。1,050MB/s級で十分と割り切るか、本気で速度が欲しいならUSB4/Thunderbolt対応を選ぶかだ。

この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。価格は2026年7月25日時点で楽天の実売最安を確認した値です。SSDは相場の変動が大きいので、購入前にリンク先で必ず最新価格を確認してください。速度・発熱は実測しておらず、メーカーの公称値と規格上の上限をもとに整理しています。発熱に関する記述はメーカーが公表している放熱設計や温度管理機能の有無にもとづくもので、実測した温度ではありません。選び方と評価の基準は評価基準で公開しています。

外付けSSDとノートPC

星は同じ表の中での相対評価だ。価格帯ごとの比較は、それぞれの枠の最後に置いた。

13製品の総合ランキング

星は同じ表の中での相対評価だ。価格帯ごとの比較は、それぞれの枠の最後に置いた。

総合製品種類値段Macでの速度規格の相性コスパすぐ使えるか携帯性信頼性タフさ接続規格Macでの実効速度出荷時フォーマット
14.36SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)防水タフ型3.54.54.55.04.54.54.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
24.05Samsung T7 Shield(1TB)防水タフ型3.54.52.55.04.54.55.0USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
34.00Crucial X9(1TB)軽量コンパクト3.54.54.05.04.04.03.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
43.93エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)ケーブル一体型3.54.55.05.04.04.02.0USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,000MB/sexFAT出荷
53.72KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)アルミ放熱型3.54.53.55.04.04.02.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
63.67Samsung T7(1TB)名刺サイズ3.54.53.05.04.04.52.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
73.60OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)M.2ケース型5.05.02.52.03.03.53.5USB4/Thunderbolt約3,000MB/s超要フォーマット
83.40Kingston XS1000(1TB)超小型軽量3.54.52.05.04.53.52.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
93.35Crucial X10 Pro(1TB)金属筐体2.52.03.55.04.04.03.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
103.11SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)アルミ放熱型2.52.01.05.04.54.54.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
113.00Samsung T9(1TB)発熱制御型2.52.01.55.04.04.53.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
122.95Crucial X10(2TB)大容量モデル2.52.01.55.04.04.03.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
132.76BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)耐衝撃モデル2.02.54.51.04.03.02.5USB 3.2 Gen1(5Gbps)Mac対応が非公称要確認

Macで速度が出ない落とし穴

Gen2x2はMacで頭打ちになる

外付けSSDのスペック表でよく見る「2,000MB/s」は、USB 3.2 Gen2x2という規格(データの通り道を2本束ねて20Gbpsを出す方式)が前提の数字だ。ところがMacが対応しているのは10GbpsのUSB 3.2 Gen2まで。通り道が1本しか使えないので、2,000MB/s級の製品をつないでも1,000MB/s前後に制限される。製品が悪いわけではない。Mac側が規格を受け取れないのだ。だからスペック表の最大速度だけ見て高い方を選ぶと、差額がそのまま無駄になる。

USB4/Thunderboltなら速い

では速さを諦めるしかないのか。そうではなく、USB4(Thunderboltと互換のある40Gbps規格)対応の製品という道がある。M1以降のApple Silicon MacはUSB4に対応しているので、対応製品なら1,000MB/sの壁を大きく超えられる。この記事で挙げるOWC Express 1M2は、ケースにM.2 SSD(内蔵用の基板型SSD)を自分で入れて使うタイプで、実測3,000MB/s超の報告がある。ただし前提はM1以降のMacだ。USB4ケースをThunderbolt 3世代のIntel Macにつないだ場合は10Gbps動作(OWC公称で約990MB/s)に落ちる。動かないわけではないが、Intel Macで1,000MB/sを超えたいならUSB4ではなくThunderbolt対応のケースを選ぶことになる。

そもそも1,050MB/sで足りるか

速度にお金を払う前に、そもそも1,050MB/sを超える速度が要るかを考えたい。目安を出すと、理論上は10GBの動画ファイルを10秒ほどで移せる速度だ(実際は転送元の速度やファイル構成で伸びる)。レポートや写真、コードのバックアップが目的なら、正直これで困る場面はほぼない。差が体感できるのは、4K動画の素材を外付けSSDに置いたまま編集するような、読み書きが連続する使い方をするときだ。動画編集をしないなら、1,050MB/s級を選んでMacの上限を無駄なく使い切るのが合理的だと僕は思う。

フォーマットとTime Machine

買ったらまずフォーマットを決める

外付けSSDの多くはexFAT(MacとWindowsの両方で読み書きできる形式)で初期化されて売られている。誰の環境でもすぐ使えるようにするための初期設定で、Macで普通にファイル置き場として使うだけならこのままでいい。ただしTime Machine(macOSの自動バックアップ機能)に使うなら、APFSかMac OS拡張への再フォーマットが必要になる。exFATのままでは設定できない。そして順番が大事だ。フォーマットするとデータは全部消えるので、ファイルを入れ始める前、買った直後にやってしまうのが安全だ。

WindowsとMacで共用するか決める

判断軸は「Windowsでも使うか」の一点だ。APFSにするとWindowsでは読めなくなるので、大学のPCや自宅のWindows機とファイルをやり取りしたいならexFATのまま使うことになる。その場合Time Machineには使えない。バックアップは別のドライブに任せる構成になる。逆にバックアップ専用と割り切るならAPFS一択でいい。1台で両方やろうとすると中途半端になるので、買う前に役割を決めておくと迷わない。

13製品の比較(Macでの実効速度によるスコア)

評価は実測ではなく、メーカーの公称値と規格上の上限から機械的に採点している。 配点はMacでの速度0.2+規格の相性0.2+コスパ0.2+携帯性0.2+信頼性0.2の等ウェイト。 接続規格・Macでの実効速度・出荷時フォーマットのように主観の入らない項目は、星にせず内容をそのまま載せた。 Gen2x2の製品はMacで速度が出ないぶん、規格の相性の点が下がる。Windows主力の人には評価が変わる点に注意してほしい。 採点の考え方は評価基準で公開している。

Macと相性が良い製品

Macの上限(10Gbps)に合っているか、それを超えられるUSB4対応のものを集めた。払ったお金が速度として返ってくるのはこの枠だ。

1. OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)

OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)

👍 良い点

  • USB4/Thunderbolt互換で最大40Gbps
  • 実測3,000MB/s超でM1以降のMacに最適
  • アルミ放熱筐体で持続速度が高い
  • M.2 2280等を自分で選び容量単価を最適化
  • USB-Cケーブル+ドライバー同梱で組立可

👎 気になる点

  • ケース単体でM.2 SSDを別途用意する前提
  • 旧Intel Mac/非USB4環境では速度が出ない
  • ネジ留め式で着脱にドライバーが要る
  • 自作前提で初心者には敷居が高い
  • 保証はケース単体で2年
OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)
1OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)約45,522円(7月26日時点)

USB4対応のケースにM.2 SSDを自分で入れて使うタイプ。OWC公称ではApple Silicon Macで最大約3,189MB/sだが、これはPCIe Gen4世代のM.2を入れた場合の値で、装着するSSDで実効速度は変わる。ケース単体で約2万円、M.2は別途必要。

こんな人に:Macで本気の速度が欲しい

2. SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)

SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)

👍 良い点

  • IP65防塵防水で通学の持ち出しに強い
  • 最大1,050MB/sで写真RAWも軽快
  • 最大3m落下耐性でラフに扱える
  • AES256bitハードウェア暗号化に対応
  • 5年保証+カラビナ穴で長く携行

👎 気になる点

  • Gen2x2非対応で上位機ほど速くない
  • NAND高騰で1TB3万円は割高感
  • Time Machineは要APFS再フォーマット
  • ラバー外装でやや厚くかさばる
  • 樹脂外装でアルミ放熱機ほど冷えない
SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)
2SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)約31,450円(7月26日時点)

カラビナ穴つきのタフ系デザインで、IP65の防塵防水と最大3mの落下耐性を備える。速度は1,050MB/s級でMacの上限に合い、実売3万円台前半とGen2勢では安い方だ。

こんな人に:屋外に持ち出す機会が多い

3. エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)

エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)

👍 良い点

  • USB-Cケーブル一体・収納式で紛失知らず
  • 最大1,000MB/sの高速転送
  • マグネットでiPhone背面に装着可
  • exFAT初期化でMac/Winそのまま使える
  • アルミ外装で質感と放熱に配慮

👎 気になる点

  • 保証は1年と短め
  • 落下耐性・防水は非公称
  • iPhone向け設計で据え置きは割高感
  • ケーブル一体型ゆえ断線時は本体交換
  • 書込は最大980MB/sで読込よりやや遅い
エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)
3エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)約10,880円(7月26日時点)

国内メーカーのエレコムによる1,000MB/s級で、Macの上限に近い速度帯。実売2万円台後半と今回の1TB勢では最も安く、ケーブル一体型で持ち運び時に別途ケーブルが要らない。

こんな人に:1TBを最も安く買いたい

4. Samsung T7 Shield(1TB)

Samsung T7 Shield(1TB)

👍 良い点

  • IP65防塵防水+3m落下耐性で持ち歩き最強
  • 最大1,050MB/sで安定&低発熱
  • AES256bit暗号化に対応
  • ラバー装甲で角の保護が強い
  • Mac実績・信頼性が高い

👎 気になる点

  • 速度はGen2止まりで2,000MB/s級ではない
  • 無印T7より厚く約98gと重い
  • Time MachineはexFATから再設定が要る
  • タフネス装甲ぶんかさばる
  • 上位容量(4TB)は高価
Samsung T7 Shield(1TB)
4Samsung T7 Shield(1TB)約50,499円(7月26日時点)

1,050MB/s級なのでMacのUSB上限とほぼ一致し、払ったお金が無駄にならない。ラバー外装の耐衝撃仕様で、持ち歩きが多い学生の使い方に合う。

こんな人に:持ち歩いて気兼ねなく使いたい

5. Samsung T7(1TB)

Samsung T7(1TB)

👍 良い点

  • 名刺サイズ・約58gで携行性◎
  • 最大1,050MB/sで日常快適
  • AES256bit暗号化に対応
  • Mac互換の実績が厚く安心
  • 累計評価が多く定番の信頼感

👎 気になる点

  • ラバーなしで耐衝撃はShieldに劣る
  • IP防水非対応で水濡れに弱い
  • 発熱時に速度が落ちやすい
  • 落下耐性は約1.8mとタフネス機に及ばない
  • exFAT初期化でTime Machineは別途設定
Samsung T7(1TB)
5Samsung T7(1TB)約40,800円(7月26日時点)

外付けSSDの定番として流通量が多い1,050MB/s級。MacのUSB上限にちょうど収まる速度なので、規格の知識がなくても損をしにくい買い物になる。

こんな人に:迷ったら定番を選びたい

6. Crucial X9(1TB)

Crucial X9(1TB)

👍 良い点

  • 手のひらサイズ約38gで軽い
  • 最大1,050MB/sでMacと相性良好
  • IP55防塵防水+2m落下耐性
  • Mac/Win/Android対応でそのまま使える
  • 価格と安定性のバランスが良い

👎 気になる点

  • 保証3年で上位機(5年)より短い
  • Gen2x2非対応で2,000MB/s級は出ない
  • exFAT初期化でTime Machineは別途設定
  • 付属ケーブルが短め
  • 筐体は樹脂でProより放熱は控えめ
Crucial X9(1TB)
6Crucial X9(1TB)約31,980円(7月26日時点)

メモリ大手Micron傘下のCrucialによる1,050MB/s級。Macの上限に合う速度帯を素直な価格で買える、飾り気のない実用モデルだ。

こんな人に:速度と価格のバランス重視

7. KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)

KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)

👍 良い点

  • 最大1,050MB/sで日常快適
  • アルミ筐体で放熱に優れる
  • 約42gと軽量で携行しやすい
  • MIL-STD-810H準拠・122cm落下耐性
  • 国産ブランドで安心感がある

👎 気になる点

  • IP防水は非対応
  • Gen2x2非対応で2,000MB/s級は出ない
  • 流通量が競合より少なめ
  • TCG Opal 2.01準拠で暗号化機能は十分
  • exFAT運用でTime Machineは別途設定
KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)
7KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)約38,858円(7月26日時点)

旧東芝メモリの国内メーカーKIOXIAによる1,050MB/s級。Macの上限と過不足がない速度で、国内メーカー品を選びたい人の受け皿になる。

こんな人に:国内メーカーに安心感がある

8. Kingston XS1000(1TB)

Kingston XS1000(1TB)

👍 良い点

  • クラス最小・約29gで携行性が抜群
  • 最大1,050MB/sで十分速い
  • 5年保証で長く使える
  • Type-C/A両対応で機器を選ばない
  • 価格が手頃で導入しやすい

👎 気になる点

  • IP防水・落下耐性は非公称
  • 小型で紛失しやすい
  • Gen2x2非対応で2,000MB/s級は出ない
  • ラバー外装でなく耐衝撃は控えめ
  • 容量は最大2TBまで
Kingston XS1000(1TB)
8Kingston XS1000(1TB)約50,600円(7月26日時点)

1,050MB/s級でMacの上限に合う速度を持ち、5年保証が付く。ただし2026年7月時点の実売は5万円台で、同じGen2勢の中では割高な位置にある。

こんな人に:5年保証を重視したい

この枠だけで比べると次の順になる。

総合製品種類値段Macでの速度規格の相性コスパすぐ使えるか携帯性信頼性タフさ接続規格Macでの実効速度出荷時フォーマット
14.36SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)防水タフ型3.54.54.55.04.54.54.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
24.05Samsung T7 Shield(1TB)防水タフ型3.54.52.55.04.54.55.0USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
34.00Crucial X9(1TB)軽量コンパクト3.54.54.05.04.04.03.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
43.93エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)ケーブル一体型3.54.55.05.04.04.02.0USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,000MB/sexFAT出荷
53.72KIOXIA EXCERIA PLUS Portable G2(1TB)アルミ放熱型3.54.53.55.04.04.02.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
63.67Samsung T7(1TB)名刺サイズ3.54.53.05.04.04.52.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
73.60OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)M.2ケース型5.05.02.52.03.03.53.5USB4/Thunderbolt約3,000MB/s超要フォーマット
83.40Kingston XS1000(1TB)超小型軽量3.54.52.05.04.53.52.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷

Macでは速度が出ない製品(Windows主力なら別)

Gen2x2対応で、Windowsなら速いがMacでは1,000MB/s前後に制限される製品。Mac専用に買うなら上の枠から選んだ方が損をしない。ただしWindows機も使うなら話は別で、容量単価が魅力的なものもある。

1. SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)

SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)

👍 良い点

  • 最大2,000MB/sと高速
  • 鍛造アルミ放熱で長時間書き込みに強い
  • IP65の防塵防水+最大3m落下耐性
  • AES256bit暗号化+5年保証
  • C-C/C-Aケーブル同梱で機器を選ばない

👎 気になる点

  • Gen2x2のためMacはフル速度不可
  • アルミ筐体で重め
  • 価格が高い
  • Gen2x2なのでMacでは20Gbpsを活かせない
  • Time MachineはexFATから再設定が要る
SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)
1SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)約63,580円(7月26日時点)

無印V2の上位にあたるGen2x2対応モデルだが、Macでは速度制限がかかり無印との差がほぼ出ない。Macで使うなら上位版を選ぶ理由は薄い。

こんな人に:Windows側で2,000MB/sを使う

2. Samsung T9(1TB)

Samsung T9(1TB)

👍 良い点

  • 最大2,000MB/s(Gen2x2)と高速
  • Dynamic Thermal Guardで発熱制御
  • 3m落下耐性+5年保証で安心
  • ラバー調表面で滑りにくい
  • 最大4TBまで選べる

👎 気になる点

  • Macでは10Gbps止まりでフル速度不可
  • 価格が高め
  • IP防水は非対応
  • 約122gと大きめで重い
  • Gen2x2対応PCでないと真価が出ない
Samsung T9(1TB)
2Samsung T9(1TB)約51,090円(7月26日時点)

2,000MB/s級をうたうGen2x2対応モデルだが、Macでは規格非対応のため1,000MB/s前後に制限される。実売5万円台で、Mac専用ならT7系との価格差を回収できない。

こんな人に:Gen2x2対応のWindows機が主力

3. Crucial X10 Pro(1TB)

Crucial X10 Pro(1TB)

👍 良い点

  • 最大2,100MB/sの高速読み込み
  • IP55防塵防水+2m落下耐性
  • 金属筐体でクリエイター向けの実力派
  • 5年保証で長く安心
  • PS5/Xbox/Mac対応で汎用性が高い

👎 気になる点

  • Gen2x2のためMacは10Gbps止まり
  • 高負荷時に発熱しやすい
  • 防水はIP55でX10無印(IP65)に劣る
  • 保護はパスワードのみで暗号化は簡素
  • 実売価格は無印X10より高め
Crucial X10 Pro(1TB)
3Crucial X10 Pro(1TB)約39,980円(7月26日時点)

2,100MB/s級のGen2x2対応モデルで、Windowsでは速いがMacでは1,000MB/s前後止まりになる。Mac目的ならX9との差額分の価値は出ない。

こんな人に:Win中心でMacはサブ

4. Crucial X10(2TB)

Crucial X10(2TB)

👍 良い点

  • 最大2,100MB/sの高速読み込み
  • IP65防塵防水+3m落下耐性
  • 最大8TBまで選べる大容量ライン
  • Mac/Win/iPad対応で汎用性が高い
  • Proより手頃で導入しやすい

👎 気になる点

  • Gen2x2のためMacは10Gbps止まり
  • Pro比で放熱・耐久はやや簡素
  • 高負荷の連続書き込みで発熱しやすい
  • Time MachineはexFATから再設定が要る
  • 大容量ほど価格は高くなる
Crucial X10(2TB)
4Crucial X10(2TB)約56,980円(7月26日時点)

Gen2x2対応なのでMacでは速度メリットが出ないが、2TBで1TBあたり約3万円という容量単価は今回の中で最も安い。速度でなく容量で選ぶなら候補に入る。

こんな人に:速度より容量2TBが欲しい

5. BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)

BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)

👍 良い点

  • 実売安の国内メーカーで入手性◎
  • 国内メーカー保証・日本語サポート
  • MIL-STD-810G準拠の耐衝撃設計
  • 底面の衝撃吸収材で落下に配慮
  • USBバスパワーで電源不要

👎 気になる点

  • USB3.2 Gen1でバックアップ向きの速度
  • 保証は1年と競合より短め
  • 暗号化ソフトはWindows向け中心
  • Micro-B接続でケーブルが必要
  • Mac対応は非公称で要フォーマット確認
BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)
5BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)約28,388円(7月26日時点)

出荷時フォーマットがNTFSでmacOSでは標準では読み取りのみ。使うにはAPFSかexFATへの再フォーマットが前提だ。付属ケーブルはType-A側なので、USB-CのみのMacBookでは変換が要る。

こんな人に:変換と再設定を許容できる人

この枠だけで比べると次の順になる。

総合製品種類値段Macでの速度規格の相性コスパすぐ使えるか携帯性信頼性タフさ接続規格Macでの実効速度出荷時フォーマット
13.35Crucial X10 Pro(1TB)金属筐体2.52.03.55.04.04.03.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
23.11SanDisk Extreme Pro Portable V2(1TB)アルミ放熱型2.52.01.05.04.54.54.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
33.00Samsung T9(1TB)発熱制御型2.52.01.55.04.04.53.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
42.95Crucial X10(2TB)大容量モデル2.52.01.55.04.04.03.5USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)約1,000MB/sに制限exFAT出荷
52.76BUFFALO SSD-PG1.0U3-WC(1TB)耐衝撃モデル2.02.54.51.04.03.02.5USB 3.2 Gen1(5Gbps)Mac対応が非公称要確認

学生におすすめ3選

用途で3つに絞る。なお総合スコア順ではなく、予算と目的で1つずつ選んでいる

  • とにかく安く1TBなら → エレコム ESD-EPB … 実売2万円台後半で今回の1TB勢では最も安い。1,000MB/s級はMacの上限に近いので、安くても速度面で損をしていない。
  • 持ち歩き前提なら → SanDisk Extreme Portable SSD V2 … IP65の防塵防水と最大3mの落下耐性を持ちながら、Gen2勢では実売が安い方。Macの上限に合う速度でもある。
  • 本気で速度が欲しいなら → OWC Express 1M2 … Macで1,000MB/sの壁を超える道はUSB4で、Gen2x2に追い金しても壁は越えられない。ケース約2万円+M.2が別途必要。
エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)
1エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)約10,880円(7月26日時点)

国内メーカーのエレコムによる1,000MB/s級で、Macの上限に近い速度帯。実売2万円台後半と今回の1TB勢では最も安く、ケーブル一体型で持ち運び時に別途ケーブルが要らない。

こんな人に:1TBを最も安く買いたい

SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)
2SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)約31,450円(7月26日時点)

カラビナ穴つきのタフ系デザインで、IP65の防塵防水と最大3mの落下耐性を備える。速度は1,050MB/s級でMacの上限に合い、実売3万円台前半とGen2勢では安い方だ。

こんな人に:屋外に持ち出す機会が多い

OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)
3OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)約45,522円(7月26日時点)

USB4対応のケースにM.2 SSDを自分で入れて使うタイプ。OWC公称ではApple Silicon Macで最大約3,189MB/sだが、これはPCIe Gen4世代のM.2を入れた場合の値で、装着するSSDで実効速度は変わる。ケース単体で約2万円、M.2は別途必要。

こんな人に:Macで本気の速度が欲しい

総合製品種類値段Macでの速度規格の相性コスパすぐ使えるか携帯性信頼性タフさ接続規格Macでの実効速度出荷時フォーマット
14.06SanDisk Extreme Portable SSD V2(1TB)防水タフ型3.54.53.05.04.54.54.5USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,050MB/sexFAT出荷
23.93エレコム ESD-EPBシリーズ(1TB)ケーブル一体型3.54.55.05.04.04.02.0USB 3.2 Gen2(10Gbps)約1,000MB/sexFAT出荷
33.30OWC Express 1M2(USB4/Thunderbolt)M.2ケース型5.05.01.02.03.03.53.5USB4/Thunderbolt約3,000MB/s超要フォーマット

よくある失敗

  • 2,000MB/s級のGen2x2製品を買ったのに速くならない。MacはGen2x2非対応なので、差額分の速度は最初から出ない。
  • exFATのままTime Machineを設定しようとして詰まる。Time MachineはAPFSかMac OS拡張が必要で、再フォーマットが先になる。
  • ファイルを入れた後にフォーマットが必要と気づく。フォーマットでデータは全部消えるので、退避先の確保からやり直しになる。
  • Thunderbolt 3世代のIntel MacでUSB4ケースを買ってしまう。動くが約990MB/sに落ちるので、その環境で速度が欲しいならThunderbolt対応のケースを選ぶ。

まとめ

外付けSSD選びで大事なのは、製品のスペックよりも先に、自分のMacが受け取れる速度の上限を知っておくことだと思う。MacのUSB 3.x接続は10Gbpsまで。それを超える部分にいくらお金を払っても、USB接続では速度が返ってこない。だから多くの人は1,050MB/s級で十分だし、本当に速度が要る人だけUSB4に進めばいい。あとは買った直後にフォーマットを決めること。この二つを押さえれば、外付けSSDで後悔する場面はだいぶ減るはずだ。

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よくある質問

Macで2,000MB/sの外付けSSDを使っても速くならないのはなぜ?

MacはUSB 3.2 Gen2(10Gbps)までの対応で、2,000MB/s級が前提とするGen2x2(20Gbps)に対応していないためです。そのためGen2x2の製品をつないでも1,000MB/s前後に制限されます。Macで1,000MB/sを超えたいなら、USB4/Thunderbolt対応の製品を選ぶ必要があります。

外付けSSDをTime Machineに使うにはどうすればいい?

APFSかMac OS拡張にフォーマットする必要があります。多くの製品はexFAT(MacとWindowsの両方で読み書きできる形式)で出荷されていて、そのままではTime Machineに設定できません。フォーマットするとデータは全部消えるので、ファイルを入れる前、買った直後にやるのが安全です。

MacとWindowsで共用したい場合はどうする?

exFATのまま使うことになります。APFSにするとWindowsでは読めなくなるためです。ただしexFATではTime Machineに使えないので、バックアップは別のドライブに任せる構成になります。1台で両方やろうとすると中途半端になるので、買う前に役割を決めておくのがおすすめです。